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入門経済思想史世俗の思想家たち

ちくま学芸文庫

出版社名 筑摩書房
出版年月 2001年12月
ISBNコード 978-4-480-08665-5
4-480-08665-X
税込価格 1,760円
頁数・縦 543P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 東京堂書店2階より

    歴代の経済学者たちは奇人、変人、大天才ばかりだ。その生涯と思想を、批判的に位置付けながらも、愉快で読みやすい語り口で描き切っている快著。リカードとマルサスの奇跡的な友情にほろりとし、ヴェブレンの度外れた言動に大笑いし、ケインズの天才ぶりに驚き呆れているといつの間にか彼らの格闘した経済学的問題を深く考えさせられている。

    (2012年1月20日)

商品内容

要旨

スミスにはじまりマルクス、ケインズ、シュンペーターと続く経済学の巨人たち。彼らが遺した経済思想とは、どんなものだったのだろうか。彼らはみな、経済的な分析技術の発明者というよりは、自分を取り巻く現実の経済社会と切り結び、人間の営みの本質を「ヴィジョン」として描こうとした「世俗の思想家」であった。―1953年の初版以来たびたび版を重ね、二十数カ国語に翻訳されて多くの学生を経済学へと誘ってきた名著の、最新第7版の翻訳。現実の経済の行方が不透明な今日、将来を見通すための最良の指針。

目次

第1章 前奏曲
第2章 経済の革命―市場システムの登場
第3章 アダム・スミスのすばらしい世界
第4章 マルサスとリカードの陰鬱な予感
第5章 ユートピア社会主義者たちの夢
第6章 マルクスが描き出した冷酷な体制
第7章 ヴィクトリア期の世界と経済学の異端
第8章 ソースタイン・ヴェブレンの描く野蛮な世界
第9章 J.M.ケインズが打ち出した異論
第10章 シュンペーターのヴィジョン
第11章 世俗の思想の終わり?

著者紹介

ハイルブローナー,R.L (ハイルブローナー,R.L)   Heilbroner,Robert L.
1919年生まれ。ハーバード大学卒業。New School for Social Researchの大学院在学中に出版した『入門経済思想史』が大きな成功を収める。現在、同校教授
八木 甫 (ヤギ ハジメ)  
37‐96年。元松坂大学教授
松原 隆一郎 (マツバラ リュウイチロウ)  
56年生。東京大学教授
浮田 聡 (ウキタ サトル)  
55年生。東京国際大学教授
奥井 智之 (オクイ トモユキ)  
58年生。亜細亜大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)