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戦死やあわれ

岩波現代文庫 社会 72

出版社名 岩波書店
出版年月 2003年1月
ISBNコード 978-4-00-603072-8
4-00-603072-X
税込価格 1,100円
頁数・縦 343P 15cm

商品内容

要旨

戦死やあわれ…遠い国でひょんと死ぬるや…。詩「骨のうたう」で、戦後を生きる多くの人の心をとらえた竹内浩三。二十三歳で戦死した彼は、映画監督を志し、友らとにぎやかにマンガや詩をかき、失恋に滝つ瀬のごとく涙を流す、弱虫で淋しがりやの青年だった。子供の心のままにユーモラスに青春を綴っていた彼は、軍隊でも手紙・日記を書き続けることで辛うじて呼吸した。新発見の遺稿「詩をやめはしない」等を含むアンソロジー。

目次

1 ふるさとの風や、こいびとの眼や(三ッ星さん
金がきたら ほか)
2 戦死やあわれ、兵隊の死ぬるやあわれ(ぼくもいくさに征くのだけれど
わかれ ほか)
3 国のため、大君のため、死んでしまうや―筑波日記(抄)(冬から春へ
みどりの季節)
4 ぼくは、芸術の子です―短篇小説(雷と火事
私の景色 ほか)

著者紹介

竹内 浩三 (タケウチ コウゾウ)  
1921年、三重県宇治山田市生まれ。宇治山田中学を卒業し、日本大学専門部映画科入学。42年、繰上げ卒業により三重久居の聯隊に入隊、在学中に創刊した同人誌「伊勢文学」に詩や小説を発表。筑波の滑空部隊に転属の後、「筑波日記」を書く。45年、フィリピンで戦死
小林 察 (コバヤシ サトル)  
1932年、三重県玉城町生まれ。宇治山田高校、東京大学独逸文学科卒業。現在大阪学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)