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ささらさや

幻冬舎文庫

出版社名 幻冬舎
出版年月 2004年4月
ISBNコード 978-4-344-40504-2
4-344-40504-8
税込価格 628円
頁数・縦 360P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 事故で夫を失ったサヤとまだ赤ちゃんの息子のもとに、ピンチのたびに亡き夫が助けに訪れる。幽霊の夫と、生きていくサヤと息子との暖かな交流にも永遠の別れが訪れる。こころが暖かくなるやさしいストーリー。

    (2013年11月29日)

  • ミステリ作家としてデビューし、貫井徳郎を夫に持つ著者のファンタジックな幽霊モノ。心温まる作品である。日常生活のちょっとした謎解きを、優しく、透明感溢れる文章で綴る作風が、本書でも生き生きと発揮されている。赤ん坊を残し、交通事故で亡くなった夫が、他人の姿を借りて妻の前にあらわれる。どういうタイミングであらわれるのか、それが一つの謎解きになっているところが読みどころ。結末も見事なソフトランディングで、読後は爽やかな風が通りすぎていったような気がするだろう。(のり)

    (2006年3月22日)

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商品内容

要旨

事故で夫を失ったサヤは赤ん坊のユウ坊と佐佐良の街へ移住する。そこでは不思議な事件が次々に起こる。けれど、その度に亡き夫が他人の姿を借りて助けに来るのだ。そんなサヤに、義姉がユウ坊を養子にしたいと圧力をかけてくる。そしてユウ坊が誘拐された!ゴーストの夫とサヤが永遠の別れを迎えるまでの愛しく切ない日々。連作ミステリ小説。

著者紹介

加納 朋子 (カノウ トモコ)  
1966年福岡県生まれ。92年『ななつのこ』で第三回鮎川哲也賞を受賞し、作家デビュー。85年に「ガラスの麒麟」で第四八回日本推理作家協会賞(短編及び連作短編集部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)