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虫を食べる文化誌

出版社名 創森社
出版年月 2004年9月
ISBNコード 978-4-88340-182-6
4-88340-182-0
税込価格 2,640円
頁数・縦 319P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • ゲテモノではありません。食材です。

    虫の鳴き声を聞いて、季節を感じる日本人の感性は、世界に誇るべき特性です。しかし虫に触れることの少ない現在、一番身近な虫がゴキブリ、というのは余りに悲しいではありませんか。そこで昆虫少年から研究者へとなった著者が、虫嫌いの人にも興味を持って欲しいと書いたのが「虫の民俗学」であります。鳴く虫を愛でる、ホタルの鑑賞といった日本文化、薬用昆虫の冬虫夏草などの漢方、釣り餌となる商品としての昆虫について説明します。しかし、圧巻は”虫を食べる”の章です。日本・中国・タイ・アフリカと、各国の人々が様々な虫を食べます。立派な食材として料理される虫達。その調理法も詳しく載っていますが、果たしてあなたは興味を持って下さいますか。それとも…!?

    (2006年3月23日)

商品内容

要旨

人と虫が織りなす濃密な関係。蜜にも劣らぬ虫の味。多彩なメニューを吟味し、人と虫の事象を洞察する。

目次

第1章 一寸の虫にも五分の魂―生き抜くための競演(虫たちの地球
虫を愛する日本文化
トンボの結婚 ほか)
第2章 虫食う人も好きずき―この大いなる食料資源(このおぞましきもの
昆虫食が脳の発達をもたらした
多彩だった日本の昆虫食 ほか)
第3章 釣り餌の商虫たち―多彩なメニューの正体(釣り餌の“商虫”考
商虫列伝(国産の天然もの
輸入もの
養殖もの)
商虫たちの展望)

著者紹介

梅谷 献二 (ウメヤ ケンジ)  
1931年生まれ、東京都出身。1959年、北海道大学大学院農学研究科修了(農学博士)。農水省横浜植物防疫所、園芸試験場、農林水産技術会議事務局研究管理官、農業技術研究所昆虫科長、農業研究センター総合研究官、果樹試験場場長を歴任。1990年〜農林水産技術情報協会(現在、研究顧問)。1998年〜中国林業科学研究院資源昆虫研究所名誉教授。2002年〜日本応用動物昆虫学会名誉会員。2003年〜農業技術研究機構フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)