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治療教育講義

ちくま学芸文庫

出版社名 筑摩書房
出版年月 2005年5月
ISBNコード 978-4-480-08908-3
4-480-08908-X
税込価格 1,320円
頁数・縦 294P 15cm

商品内容

要旨

「ゲーテは植物が異常を現わすとき、そこに“原植物の理念”を見つけ出す最上の手がかりを見ています。…霊的な生きものである人間の場合にも、基本的には同じことが言えるのです。人体に潜んでいる異常性は、人間本来の霊性を外に開示してくれるのです」。この直観を宇宙大に拡張し、人類を巨大な障害児と見れば、“原人間の理念”探究に捧げられた人智学の使命が理解できよう。本書は医療と教育の現場に向けて語られた唯一の治療教育本質論であるとともに、シュタイナー思想の極北でもある。貴重な証言「人智学的治療教育の成立」(A.シュトローシャイン)を併載。改訳決定版。

目次

治療教育の基本的観点
本来の魂のいとなみ
精神遅滞とてんかん
ヒステリーの本質
硫黄過多の子と硫黄不足の子
治療教育の実際
まとめの話
付録 人智学的治療教育の成立

著者紹介

シュタイナー,ルドルフ (シュタイナー,ルドルフ)   Steiner,Rudolf
1861‐1925。オーストリア=ハンガリー帝国の辺境クラリエヴェク生まれ。自らの思想を人智学(アントロポゾフィー)として樹立。1914年以降、バーゼルの近郊ドルナハにゲーテアヌムを建設。ここを科学、芸術、教育、医療、農業の分野にいたる人智学運動の拠点とする
高橋 巌 (タカハシ イワオ)  
東京生まれ。慶応義塾大学大学院博士課程修了。1973年まで同大学文学部哲学科、美学・美術史教授。日本人智学協会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)