知床半島の山と沢
出版社名 | 共同文化社 |
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出版年月 | 2005年9月 |
ISBNコード |
978-4-87739-117-1
(4-87739-117-7) |
税込価格 | 1,980円 |
頁数・縦 | 223P 21cm |
書店レビュー
総合おすすめ度:
全1件
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本物の知床が、ここにある
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- (有)フジヤ書店 (北海道網走市)
世界遺産で注目を集める知床。草花や山の写真は以前から出版されていたが、半島全体の山や沢についての本はなく、「ならば私が」と、著者が自分で実際に歩き、作られたのがこの本だ。写真も多用されているが、美しい景色と険しい道が、人が入ることを拒んでいるように見える。登山者と会うより、クマに会う確率の方が大きいという知床岳。そんな危険を顧みず登り続けるのは”そこに山があるから”というだけではないだろう。ハイマツを掻き分けて進む悪路。背丈を越える木々を漕いで歩く登山者の顔は、疲労困憊だ。だが、目的地に到達した時に見せる笑顔は明るい。その道を歩いた者にしかわからない達成感があるのだ。物事の結果ばかりを気にする我々に、その過程こそ大切なのだと気付かせてくれる。登山に関心のない人にも楽しめる一冊だ。
(2006年1月30日)
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