• 本

列のなかの男 グラント警部最初の事件

論創海外ミステリ 43

出版社名 論創社
出版年月 2006年3月
ISBNコード 978-4-8460-0658-7
4-8460-0658-1
税込価格 2,200円
頁数・縦 314P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • ミステリ史上に輝く傑作『時の娘』で名を残し、夭逝したジョセフィン・テイのデビュー作である。グラント警部初登場となる作品。『時の娘』については、近日レビューする予定である。作品の性格上、中身について具体的に触れるのは避けておくが、この作品を本格ミステリと呼ぶのは少しためらう部分もある。むしろエンターテイメント作品としての性格が濃厚な作品と申し上げ、無責任なようであるが、あとは読者の判断に任せたい(のり)

    (2008年1月6日)

商品内容

要旨

評判のミュージカルの最終公演、観劇のために並ぶ人の列。そのなかで一人の若い男が殺された!彼の前後にいた人間に聞き込みをするグラント警部。事実関係から事件は一見単純そうに見えた。グラント警部は犯人逮捕のため、ロンドンからスコットランドへ、またロンドンへと英国本土を飛び回るが、実際は自らの判断を疑い、苦悩の淵にたたずんでいた…。ミステリ史上に輝く傑作『時の娘』で名を残し、夭折したテイのデビュー作。グラント警部初登場の本格ミステリ。

著者紹介

テイ,ジョセフィン (テイ,ジョセフィン)   Tey,Josephine
1896〜1952。本名エリザベス・マッキントッシュ。スコットランド、インヴァネス生まれ。芸術家を志しロイヤルアカデミーで学ぶもバーミンガムの体育大学に進み、体育教師を経たのち、詩作、短編などの創作をはじめる。メシュエン社主催の長編ミステリ小説コンテストにゴードン・ダヴィオット名義で応募した『列のなかの男』(1929)でデビュー、アラン・グラント警部シリーズが誕生した。寡作ながら、作品それぞれのクオリティーは高く、とりわけ『時の娘』(51)を、江戸川乱歩が“ベスト級の論理探偵小説”と賛辞したことはあまりに有名である
中島 なすか (ナカジマ ナスカ)  
津田塾大学国際関係学科卒業。インターカレッジ札幌在籍中。熊本市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)