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出雲神話の誕生

講談社学術文庫 1783

出版社名 講談社
出版年月 2006年10月
ISBNコード 978-4-06-159783-9
4-06-159783-3
税込価格 1,100円
頁数・縦 253P 15cm

商品内容

要旨

記紀神話の三分の一以上を占める出雲神話。しかしその出典たる『出雲国風土記』には、記紀とは異なる舞台、神々の美しく雄大な詩が綴られていた。それらを抹殺し、出雲国を強大な国であるかのように仕立てあげた大和朝廷の策略とは、どのようなものだったのか。国引き説話や大神の麗しい物語が、支配者によってねじまげられ、被支配者たちに受け入れられていく過程を解き明かす。

目次

第1部 出雲国造をめぐって(出雲族の発祥地
国造出雲臣
郡領としての出雲臣
氏族構成から見た出雲
国造系譜の疑点)
第2部 出雲神話誕生の秘密(神雲神話の担い手
杵築大社の創建者
出雲神話誕生の経緯)
第3部 出雲神話の分析(出雲の大神たち
大蛇退治の説話の源流
須佐之男命の出自
大国主神の説話の分析
三輪・賀茂氏との関係
黄泉国の説話)

出版社・メーカーコメント

新見地から読み解く出雲神話成立とその謎。『出雲国風土記』に描かれた詩情豊かな国引き説話と大神の名は、記紀において抹殺された――文献史料の克明な検討により明かされる、大和朝廷の策略と出雲の悲劇

著者紹介

鳥越 憲三郎 (トリゴエ ケンザブロウ)  
1914年、岡山県生まれ。関西学院大学卒業。文学博士。大阪教育大学名誉教授。専攻は文化人類学、古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)