
官能小説用語表現辞典
ちくま文庫 な34−1
出版社名 | 筑摩書房 |
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出版年月 | 2006年10月 |
ISBNコード |
978-4-480-42233-0
(4-480-42233-1) |
税込価格 | 902円 |
頁数・縦 | 362P 15cm |
書店レビュー
総合おすすめ度:
全1件
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ああ玄妙なる日本語の世界
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- 文真堂書店 相生店 (群馬県桐生市)
いや笑ってしまった。なにせ女性器の表現だけで軽く百種類を超えるのだ。ずらっと並んだ索引を見るだけで圧倒されてしまうだろう。一見したところ全く関係ない言葉なのに、実はそれがアレやソレの隠語であるとわかってしまうと、なにやら並んだ文字列から禍禍しささえ感じるほどだ。迂遠な比喩表現や大げさなオノマトペなど、小説技法としてはむしろやってはいけないことばかりなのに、そんなセオリーをぶち破るほどの力がそこにはある。先人の飽くなき欲求には頭が下がるばかりだ。ぶっ飛んだ表現ばかりなので、これから官能小説を書こうという方にははっきり言ってあまり参考にならないような気もするが、そのやけっぱちのような勢いを感じるだけで執筆意欲が刺激されるのではなかろうか。もちろん官能小説と隔たった世界に住む多くの方々も眺めるだけで十分楽しめるだろう。それにしても日本語の懐の広さには畏敬の念さえ覚えてしまいそうだ。
(2007年2月26日)
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商品内容
要旨 |
官能小説の醍醐味は、その独特の言語感覚にある。描くべきものが決まっているだけに、その表現の多彩さ、用語の多様さには目を瞠るものがある。本書は、2005年以前の数年間に発行された官能小説663冊の中から、官能小説に独特と思われる用語や表現をセレクトした用語辞典。約2300語を五十音順に整理し用例を示した、本邦初のユニークな辞典である。文庫化にあたり「絶頂表現」を付加。 |
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目次 |
女性器(陰部 |