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「赤」の誘惑 フィクション論序説

出版社名 新潮社
出版年月 2007年3月
ISBNコード 978-4-10-304351-5
4-10-304351-2
税込価格 2,640円
頁数・縦 284P 20cm

商品内容

要旨

漱石、子規、鴎外、ポー、ドイル、ハメットなど多くの名作の中にひっそりと生れ、作者と読者を静かに誘い、やがて炎の如く世界を染め上げる色=「赤」。この魔性の色と「フィクション」との、驚きに満ちた関係性が徹底的に考察され、ギリシャ的な図式や多くの理論家の呪縛から読者を解放する。フィクション論の決定版。

目次

序章 「誘惑」から「擁護」へ
1 「赤」の誘惑
2 理論と混乱
3 可能世界と構造分析
4 少壮歴史家の書斎で
5 編みものをする女
6 ギャラリーから市街電車へ
7 「類推の魔」
8 地球儀と証言
9 「緋色の糸」に導かれて
10 「赤」の擁護
終章 仮象、出来事、フィクション

出版社
商品紹介

名作の中にひそかに生れ、作者・読者を誘い、火の如く世界を染め上げる魔性の色=「赤」。徹底考察されたフィクション論の決定版。

おすすめコメント

あまたの文芸作品の中で永く眠っていた一つの色が、いま目覚める――。漱石、子規、鴎外、ポー、ドイル、ハメットなど多くの名作の中にひっそりと生れ、作者と読者を静かに誘い、やがて火の如く世界を染め上げる魔性の色=「赤」。この色と「フィクション」との驚きに満ちた関係が徹底的に考察され、ギリシャ的な図式や多くの理論家の呪縛から読者を解放する、フィクション論の決定版。

著者紹介

蓮實 重彦 (ハスミ シゲヒコ)  
1936(昭和11)年東京生れ。東京大学文学部仏文学科卒業。教養学部教授を経て93年から95年まで教養学部長。95年から97年まで副学長を歴任。97年から2001年まで第26代総長。主な著書に、『反=日本語論』(1977、読売文学賞受賞)『凡庸な芸術家の肖像 マクシム・デュ・カン論』(1989、芸術選奨文部大臣賞受賞)『監督 小津安二郎』(1983、仏訳映画書翻訳最高賞)など多数。1999年、芸術文化コマンドゥール勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)