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マス・コミュニケーション理論 メディア・文化・社会 下

出版社名 新曜社
出版年月 2007年5月
ISBNコード 978-4-7885-1051-7
4-7885-1051-0
税込価格 3,630円
頁数・縦 P316〜593 21cm
シリーズ名 マス・コミュニケーション理論

商品内容

要旨

メディアの力、メディアの役割とは。「メディアに対するクリティカルな視点を育む」ために―マスコミ理論の系譜に分け入り、メディアと社会、そして人間の関係を考える。

目次

第4部 現代のマス・コミュニケーション理論―合意の探求、難問への挑戦(批判理論と文化理論の出現
メディアとオーディエンス―日常生活におけるメディアの役割に関する理論
メディア、文化、社会に関する理論
マス・コミュニケーション理論の動向―合意の探求、難問への挑戦)

出版社・メーカーコメント

メディアについてのさまざまな文化理論をいくつかの方法で区別することは可能である。・・・・・・まずミクロな視点の解釈的理論がある。これは、日常生活を構造化する文化形態を作り出し育むために、個人や社会集団がどのようにメディアを利用しているかに焦点を当てる。こうした理論はカルチュラル・スタディーズと呼ばれている。そして、社会のエリートがメディア制度を支配し搾取しようとして、どのようにその経済力を使っているかに焦点を当てるマクロな視点の構造的理論がある。こうした理論は、エリートが社会秩序のなかで支配的な地位を維持する手段としてメディアを効果的に使い、ヘゲモニックな文化を広めていると主張する。こうした理論は、経済的な力がいかにイデオオギー的かつ政治的な力の基盤に影響を与えているかを理解することに主眼をおいているため、政治経済学理論と呼ばれる。・・・・・・こうした理論は、エリートがメディアを支配していることを暴露し、ヘゲモニックな文化を批判することで、真っ向から挑んでいる。(「第9章批判理論と文化理論の出現」)

著者紹介

バラン,スタンリー・J. (バラン,スタンリーJ.)   Baran,Stanley J.
ブライアント大学教授、コミュニケーション学科長。ペンシルベニア州立大学でジャーナリズムを専攻し修士を終えたのち、マサチューセッツ大学でコミュニケーション・リサーチを専攻し博士号を取得。学生指導に関して数多くの賞を受賞している。最近ではフルブライト奨学金の、コミュニケーションやメディア関係の分野の審査に貢献。また、5専門誌で編集委員会に名を連ねている
デイビス,デニス・K. (デイビス,デニスK.)   Davis,Dennis K.
オタゴ大学教授、コミュニケーション学科長。ペンシルベニア州立大学コミュニケーション学部のメディア学教授職と映画・ビデオメディア学科長職は休職中。1967年にミネソタ州のセント・オラフ大学を卒業し、1973年にミネソタ大学のジャーナリズム&マス・コミュニケーション学部で博士号を取得。1994〜1997年には『ジャーナル・オブ・ブロードキャスティング・アンド・エレクトロニック・メディア』の編集長を務めるほか、数々の専門誌の編集委員を務めている。1979〜1980年には、フルブライトのプログラムで、オランダとベルギーでシニア講師を務めた
宮崎 寿子 (ミヤザキ トシコ)  
1951年生まれ。国際基督教大学卒業、同大学大学院修士課程修了、オランダ・ライデン大学、アムステルダム大学客員研究員。東京工科大学メディア学部教授を経て、現在FCTメディア・リテラシー研究所所長、代表理事
李 津娥 (イー ジーナ)  
1967年生まれ。韓国延世大学新聞放送学科卒業、同大学大学院修士課程修了、慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。現在東京女子大学現代文化学部コミュニケーション学科准教授
李 光鎬 (イー ゴアンホ)  
1963年生まれ。韓国延世大学新聞放送学科卒業、同大学大学院修士課程修了、慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。東京工科大学メディア学部教授を経て、現在慶應義塾大学文学部教授
鈴木 万希枝 (スズキ マキエ)  
慶應義塾大学文学部卒業、同大学大学院社会学研究科博士課程修了。東京工科大学メディア学部準教授
大坪 寛子 (オオツボ ヒロコ)  
国際基督教大学卒業。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士過程単位取得退学。慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所研究員、武蔵大学社会学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)