
フランスから見る日本ジェンダー史 権力と女性表象の日仏比較
| 出版社名 | 新曜社 |
|---|---|
| 出版年月 | 2007年5月 |
| ISBNコード |
978-4-7885-1041-8
(4-7885-1041-3) |
| 税込価格 | 3,520円 |
| 頁数・縦 | 312,6P 20cm |
商品内容
| 要旨 |
日本にはフランスにない政治権力のジェンダー表象がある!女帝、妻の座、皇后、戦争チアガール、高学歴専業主婦など、危うい主体化をなしとげてきた日本の女たち。「われ知らず」権力に同化してきた近現代の苦い歴史にも踏み込む。フランス女性思想を手がかりに、日本ジェンダー史像に迫る新鮮な試み。 |
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| 目次 |
第1部 日仏比較の方法―文化間のずれと誤解をめぐって(対話的な普遍に向けて―フランスと日本 近代性との関係のふたつのあり方 |


出版社・メーカーコメント
戦前では天皇を「愛護する」アマテラスが至高の権力表象にされ、国民統合が「より早く」進んだように、戦後も経済戦争を勝ち抜くために「専業主婦」が再度理想化され、やがて「高学歴専業主婦」というフランスにない表象が女の生き方のモデルにされていく。現在のところ「男女共同参画」の推進下にあって、このモデルを実現できるのは、少数エリートの妻たちである。それでも国家政策から簡単に消えないのは、現在の経済的な世界化の中で日本が生きぬくのに必要だと政府が思っているからだ。このように、制度や法体系と実施される個々の国家政策との「ずれ」を見るには、女と表象や権力との関わりを日仏比較しながら分析するのが適当だろう。というわけで、私たちの日本についての最初の本は、権力と表象の主題をめぐっている。(「序文」より)