• 本

静かな大地 松浦武四郎とアイヌ民族

岩波現代文庫 社会 163

出版社名 岩波書店
出版年月 2008年2月
ISBNコード 978-4-00-603163-3
4-00-603163-7
税込価格 1,452円
頁数・縦 390P 15cm

商品内容

要旨

幕末の蝦夷地を十数年間も探検・調査し、アイヌ民族の風俗・文化を記録する中で和人による虐待を告発した松浦武四郎。大地に根を張り、固有の習俗を育んできたアイヌ民衆の輝きとは何か。なぜ彼らは抑圧の下で呻吟することを強いられているのか。記録者としてアイヌ民族の受難に向き合うなかで、自己変革を遂げていく松浦を描き出す入魂の評伝。

目次

静かなくに
初めて蝦夷地へ―『初航蝦夷日誌』を読む
西蝦夷地(日本海岸)の旅―『竹四郎廻浦日記』より
二度の樺太紀行とその間の江戸での活動―『再航日誌』と『廻浦日記』
『丁巳日誌』の世界
クナシリ、エトロフ紀行とノッカマップの慰霊祭
『戊午日誌』と道東の旅
シャリ・アバシリの惨状
モンベツからソウヤへ
十勝・日高路
『近世蝦夷人物誌』
歴史の視点を変える

著者紹介

花崎 皋平 (ハナザキ コウヘイ)  
1931年東京生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。哲学者。64‐71年、北海道大学文学部助教授。北海道で市民運動にとりくみ、アイヌの人々との接触をとおして先住少数民族問題への思索を深める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)