• 本

なぜ日本人は学ばなくなったのか

講談社現代新書 1943

出版社名 講談社
出版年月 2008年5月
ISBNコード 978-4-06-287943-9
4-06-287943-3
税込価格 924円
頁数・縦 221P 18cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • いたく向学心を刺激される本である。コップに水を入れ続けると溢れてしまうように、著者の蓄えた知性が紙面ににじみ出てくるのがひしひしと感じられる。知的興奮の体験がいかに素晴らしいものであるか、読者の皆さんも本書から感じ取れると思う。単なる現状の分析に留まらず、読み手に学びの意欲を喚起させる啓蒙書として、数ある齋藤氏の著作の中でも、その存在価値は大きい。願わくは、齋藤氏の情熱とあふれ出る知性が、若い世代の人びとに汲み取ってもらえんことを。(のり)

    (2008年7月1日)

商品内容

要旨

勉強嫌い、読書量の不足、敬意の喪失、萎縮する若者が「できる」大人になるために。

目次

序章 「リスペクトの精神」を失った日本人
第1章 やさしさ思考の落とし穴
第2章 学びを奪った「アメリカ化」
第3章 「書生」の勉強熱はどこへ消えた?
第4章 教養を身につけるということ
第5章 「思想の背骨」再構築に向けて

おすすめコメント

教養をリスペクトする空気を取り戻すために生涯一書生が憧れだった司馬遼太郎。「師事する」「門をたたく」は死語となったのか。60年代以降、若者のアメリカ化は「学ぶ」より「遊ぶ」へと大転換をするが

出版社・メーカーコメント

近年、数字に顕著に現れている日本の若者の学力低下、読書量の不足、意欲の衰退──。 萎縮する人間から「できる」大人になるための、必要な条件を提案する。力強い「教育力」を取り戻す!

著者紹介

齋藤 孝 (サイトウ タカシ)  
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程などを経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。私塾齋藤メソッド主宰。NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」の企画・監修も務める。『声に出して読みたい日本語』(毎日出版文化賞特別賞受賞、草思社)、『身体感覚を取り戻す』(新潮学芸賞受賞、NHKブックス)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)