ハドリアヌス帝の回想 新装版
出版社名 | 白水社 |
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出版年月 | 2008年12月 |
ISBNコード |
978-4-560-09219-4
(4-560-09219-2) |
税込価格 | 3,520円 |
頁数・縦 | 379P 20cm |
シリーズ名 | ハドリアヌス帝の回想 |
商品内容
要旨 |
旅とギリシア、芸術と美少年を愛したローマ五賢帝の一人ハドリアヌス。命の終焉で語られるその稀有な生涯―。 |
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おすすめコメント
旅とギリシア、芸術と美少年を偏愛したローマ五賢帝の一人ハドリアヌス。命の終焉でその稀有な生涯が内側から生きて語られる、「ひとつの夢による肖像」。著者円熟期の最高傑作。病を自覚し、みずからの治世と命の終焉が遠からぬことをわきまえたひとりの偉大な政治家が正式な皇位継承者への書簡の形を借りた独白に内側からついていけばそれでよく、一度あわせた周波は最後までとぎれることなく読者を導いてゆく。読み返すたびに、私たちはローマ辺境の茫々たる戦地にたたずんで夜風に吹かれるこの皇帝の後ろ姿を想って、ため息をつくだろう。(堀江敏幸 巻末エッセイより)