商品内容
要旨 |
不思議な予知能力をもつ美少女クラーラは、緑の髪をなびかせ人魚のように美しい姉ローサが毒殺され、その屍が密かに解剖されるのを目の当たりにしてから誰とも口をきかなくなる。9年の沈黙の後、クラーラは姉の婚約者と結婚。精霊たちが見守る館で始まった一族の物語は、やがて、身分ちがいの恋に引き裂かれるクラーラの娘ブランカ、恐怖政治下に生きる孫娘アルバへと引き継がれていく。アルバが血にまみれた不幸な時代を生きのびられたのは、祖母クラーラが残したノートのおかげだった―幻想と現実の間を自在に行き来しながら圧倒的な語りの力で紡がれ、ガルシア=マルケス『百年の孤独』と並び称されるラテンアメリカ文学の傑作。軍事クーデターによって暗殺されたアジェンデ大統領の姪が、軍政下で迫害にあいながらも、祖国への愛と共感をこめて描き上げた衝撃のデビュー作。 |
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出版社 商品紹介 |
精霊たちが飛び交う神話的時代から、血にまみれた不幸な現代まで。3世代にわたる女たちの運命を描くラテンアメリカ文学の傑作。 |
おすすめコメント
不思議な能力をもった少女クラーラを取り巻く奇妙な人物たちと、彼らが引き起こす奇想天外なエピソードが紡ぎだされる幻想と恐怖と笑いに満ちた年代記。映画化。