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世界文学全集 2−07

精霊たちの家

池澤夏樹=個人編集世界文学全集 2− 7

出版社名 河出書房新社
出版年月 2009年3月
ISBNコード 978-4-309-70959-8
4-309-70959-1
税込価格 3,740円
頁数・縦 586,3P 20cm
シリーズ名 世界文学全集

商品内容

要旨

不思議な予知能力をもつ美少女クラーラは、緑の髪をなびかせ人魚のように美しい姉ローサが毒殺され、その屍が密かに解剖されるのを目の当たりにしてから誰とも口をきかなくなる。9年の沈黙の後、クラーラは姉の婚約者と結婚。精霊たちが見守る館で始まった一族の物語は、やがて、身分ちがいの恋に引き裂かれるクラーラの娘ブランカ、恐怖政治下に生きる孫娘アルバへと引き継がれていく。アルバが血にまみれた不幸な時代を生きのびられたのは、祖母クラーラが残したノートのおかげだった―幻想と現実の間を自在に行き来しながら圧倒的な語りの力で紡がれ、ガルシア=マルケス『百年の孤独』と並び称されるラテンアメリカ文学の傑作。軍事クーデターによって暗殺されたアジェンデ大統領の姪が、軍政下で迫害にあいながらも、祖国への愛と共感をこめて描き上げた衝撃のデビュー作。

出版社
商品紹介

精霊たちが飛び交う神話的時代から、血にまみれた不幸な現代まで。3世代にわたる女たちの運命を描くラテンアメリカ文学の傑作。

おすすめコメント

不思議な能力をもった少女クラーラを取り巻く奇妙な人物たちと、彼らが引き起こす奇想天外なエピソードが紡ぎだされる幻想と恐怖と笑いに満ちた年代記。映画化。

著者紹介

アジェンデ,イザベル (アジェンデ,イザベル)   Allende,Isabel
1942年、ペルー生まれ。3歳のとき両親が結婚を解消、母とともにチリの祖父母の家で暮らす。高校卒業後、国連機関に勤めたのち、雑誌やテレビでジャーナリストとして活躍。62年に結婚、翌年長女パウラが生まれる。73年、叔父にあたるサルバドール・アジェンデ大統領が軍事クーデターで暗殺され、自身も職を追われるなどの抑圧を受けたためベネズエラに移住。そこで執筆した『精霊たちの家』が、スペイン語圏をはじめ、アメリカ、ヨーロッパ諸国で絶大な反響を呼ぶ
木村 榮一 (キムラ エイイチ)  
1943年、大阪府生まれ。神戸市外国語大学卒業。現在、同大学学長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)