• 本

〈プリミティヴィスム〉と〈プリミティヴィズム〉 文化の境界をめぐるダイナミズム

出版社名 三元社
出版年月 2009年7月
ISBNコード 978-4-88303-248-8
4-88303-248-5
税込価格 3,080円
頁数・縦 233,21P 22cm

商品内容

要旨

アフリカやオセアニアの非西欧の造形物は西洋文化圏においてどのように言説化/視覚化されたのか?マチスやゴーガンら“発見者”であるフランスと、それを受容し、自国のアイデンティティ確立に組み込んだアメリカ。相互の概念のずれを鋭く指摘するなかで、「プリミティヴィスム」あるいは「プリミティヴィズム」という言説が、20世紀の美術史の中でいかに形成され、どのような意味を担ってきたかを問う。

目次

変容する言説―「プリミティヴィスム」と「プリミティヴィズム」
第1部 フランスにおける「プリミティヴィスム」(世紀の転換期におけるマチスと「プリミティフ」なるもの
漂泊するアイデンティティ―ゴーガンの場合
文化の境界変動―フランスにおける「プリミティヴィスム」)
第2部 アメリカ合衆国における「プリミティヴィズム」(ニューヨーク近代美術館と「二〇世紀モダニズム」
アメリカン・アイデンティティと「プリミティヴィズム」)
名づけ得ざるもの

著者紹介

大久保 恭子 (オオクボ キョウコ)  
1954年岡山生まれ。大阪大学大学院文学研究科芸術学専攻博士課程(後期)単位取得修了。博士(文学)。現在、関西外国語大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)