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フォトネシア 眼の回帰線・沖縄

出版社名 未来社
出版年月 2009年9月
ISBNコード 978-4-624-71092-7
4-624-71092-4
税込価格 2,860円
頁数・縦 261P 20cm

商品内容

要旨

写真は“南”をめざす。比嘉康雄、比嘉豊光、平敷兼七、そして東松照明、中平卓馬の南島から/南島への熱きまなざしの交叉を通して、激動の戦後沖縄を問いただし、現代日本の写真シーンに挑む。批評的視点から切り込む特異な沖縄写真論。

目次

際に立つことの哀しみ―比嘉康雄の原郷
アウラの消滅をめぐる光芒―写真の旅の記録から
ラディカルな風景の思想―比嘉豊光の還元
小さき者たちの黙示力―平敷兼七の内視
パイの風の共和国―平良孝七の螺旋
写真で書かれた記憶のサーガ―大城弘明のイクサ
島風からコロニア・オキナワまで―嘉納辰彦の往還
交叉するまなざしの近傍―不在とともに萌えるもの
眼の回帰線―中平卓馬と国境
限りなく零度の近くで―東松照明と作者・沖縄

出版社・メーカーコメント

仲里効氏待望の単行本第二弾。前著『オキナワ、イメージの縁(エッジ)』は映画を媒介に戦後沖縄を鮮やかに描出し、第28回沖縄タイムス出版文化賞を受賞。本書は沖縄出身の写真家比嘉康雄、比嘉豊光らはもちろん、本土の写真家で戦後沖縄を撮りつづけた東松照明、中平卓馬にも照準をあわせ、オキナワ写真シーンを挑発する。来たるべきオキナワン・クリティーク。

著者紹介

仲里 効 (ナカザト イサオ)  
1947年、沖縄南大東島生まれ。法政大学卒。批評家。1995年に雑誌「EDGE」(APO)創刊に加わり、編集長。映像関係では『嘉手苅林昌 唄と語り』(1994年)共同企画、『夢幻琉球・つるヘンリー』(高嶺剛監督、1998年)共同脚本、2003年山形国際ドキュメンタリー映画祭沖縄特集「琉球電影列伝」コーディネーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)