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猫 クラフト・エヴィング商会プレゼンツ

中公文庫 く20−1

出版社名 中央公論新社
出版年月 2009年11月
ISBNコード 978-4-12-205228-4
4-12-205228-9
税込価格 607円
頁数・縦 209P 16cm

商品内容

要旨

猫と暮らし、猫を愛した作家たちが、思い思いに綴った珠玉の短篇集。半世紀前に編まれたその本が、クラフト・エヴィング商會のもとで、新章“忘れもの、探しもの”を加えて装いも新たに生まれかわりました。ゆったり流れる時間のなかで、人と動物の悲喜こもごものふれあいが浮かび上がる、贅沢な一冊。

著者紹介

有馬 頼義 (アリマ ヨリチカ)  
大正7(1918)〜昭和55(1980)年。東京市生まれ。小説家。十九歳で短編集『崩壊』を処女出版。兵役について中国東北部(満州)に渡る。帰国後同盟通信社社会部記者となる。自伝的小説『山河ありき』で名門から逆転した精神史を語る。昭和29年、短編集『終身未決囚』で直木賞を受賞。推理小説から社会性のある作品まで多くの小説を遺した
猪熊 弦一郎 (イノクマ ゲンイチロウ)  
明治35(1902)〜平成5(1993)年。香川県生まれ。洋画家。大正15年病気のため東京美術学校(現東京芸術大学)中退。同年帝展初入選。昭和13年渡仏し、ニースにマチスを訪ねて助言を受ける。26年毎日美術賞受賞。ニューヨークにアトリエを構え、二十年間同地で制作を続ける。初期にはピカソやマチスの影響を強く受け、都会的なモチーフによる装飾的な大画面を描く。米移住後は抽象主義に感化され、大規模な抽象画に転じた。祝90祭猪熊弦一郎展で第三十四回毎日芸術賞を受賞
井伏 鱒二 (イブセ マスジ)  
明治31(1898)〜平成5(1993)年。広島県生まれ。小説家。大正6年早大予科一年に編入。翌年文学部に進み創作に勤しむが友人の死を機に退学。『ジョン万次郎漂流記』で直木賞、『本日休診』で第一回読売文学賞を受賞。広島における原爆の悲劇を庶民の日常生活の場で淡々と描いた『黒い雨』で野間文芸賞受賞。昭和35年、芸術院会員。41年、文化勲章受章
大佛 次郎 (オサラギ ジロウ)  
明治30(1897)〜昭和48(1973)年。神奈川県生まれ。小説家、劇作家。東大政治学科卒業後、国語と歴史の教師を経て、外務省条約局勤務。外国の伝奇小説の抄訳などをしていたが、震災を機に外務省を辞し、文筆に専念して大衆読物を執筆。『鞍馬天狗』などの時代小説で確固たる地位を固めた。昭和35年、芸術院会員、39年、文化勲章を受章。44年、劇作活動に対し、菊池寛賞を受賞
尾高 京子 (オダカ キョウコ)  
大正3(1914)〜平成5(1993)年。東京府生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)