• 本

失われし食と日本人の尊厳 荒廃した日本の食と闘う鬼才パティシエが追い求めた「真実のおいしさ」

ごはんとおかずのルネサンスプロジェクト

出版社名 イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ企画
出版年月 2010年1月
ISBNコード 978-4-901490-24-5
4-901490-24-9
税込価格 1,650円
頁数・縦 437P 21cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • かつては存在しなかったような体と心の病は食の劣化にある― これが本書の一貫した主旨である。日本の食材の栄養素がなぜ欠落していったのか、すでに栄養のない食材から作られる食品とは何か、など日本の食文化に次々と異論を唱えていく。サトイモのぬめりとりやこんにゃくのあくぬきは無用である。など目からうろこ説も。飽食の時代である今、その怖さや大切さを実感できる一冊だ。(2011年4月19日)

    (2011年4月19日)

商品内容

要旨

アトピー性皮膚炎、潰瘍性大腸炎、子宮内膜症…。真実の食は、難病と心の病から人々を救う。

目次

私の心の中の健やかな日本とその食
どのようにして日本にある食材から栄養素が欠落してきたか
日本の食から栄養素が欠落してきたその他の理由
すでに栄養素の欠落した素材から、さらに栄養素を捨て去る冷凍、電子レンジ、流通、中・外食産業
日本に大きな不幸をもたらした、世界にも例を見ないあまりにも異常な料理法
日本人の身から栄養素を脱落させてきたその他の主なる要因
生涯にわたる栄養素の欠落と日本の栄養素の循環
私の健康来歴ともう一つの重大な経験
現代における医食同源と医薬品ヘの依存
なぜ一介のフランス菓子のパティシエが日本の異常な食を認識するようになったのか
『ご飯とおかずのルネサンス』ができるまで
『ご飯とおかずのルネサンス』―その考え方
真実のおいしさと偽りのおいしさ―孤高の味わいを極める
『ご飯とおかずのルネサンス』の刊行とその後の反響
『ご飯とおかずのルネサンス』の効果を凝縮したいりこサプリメントを作る
家庭の食事を立て直す
日本の食の末期的な2つの自給率
エピローグ―食の尊厳を取り戻すためになすべきこと

出版社・メーカーコメント

現在この国で蔓延する病の原因は食にある。生産されているほとんどの食材から何故栄養素が抜け落ちてしまったのか。マスコミなどが煽る「偽りのおいしさ」が蔓延し、心も身体も悲鳴をあげている子供たちの未来のために、菓子屋の目で感じてきた日本の素材の変容と、そこから気づいた全体的な食の乱れを問いただし、また栄養素が欠落する流れを人為的に作り出してきた「灰汁抜き・下茹で」などを旨とする料理法を糾弾。今、日本の食に必要なものは何か。本当のおいしさとは何か。「食」の本当の意味での大切さを説きながら、孤軍奮闘してきた著者によ

著者紹介

弓田 亨 (ユミタ トオル)  
1947年福島県会津若松市に生まれる。1970年、大学卒業後、熊本のお菓子屋『反後屋』に入る。その後、東京『ブールミッシュ』工場長を経て1978年渡仏。パリ『パティスリー・ミエ』で研修。そこで生涯の友となるドゥニ・リュッフェル氏(現在『パティスリー・ミエ』のオーナーシェフ)と出会う。翌年帰国。青山『フランセ』、自由が丘『フレンチ・パウンド・ハウス』工場長を務め、1983年再び渡仏。半年間の研修の後帰国し、1985年、フランスと日本の素材と技術の違いについて書いた『イマジナスィオン1』を自費出版(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)