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源氏物語の人々の思想・倫理

人文学のフロンティア大阪市立大学人文選書 1

出版社名 和泉書院
出版年月 2010年3月
ISBNコード 978-4-7576-0553-4
4-7576-0553-6
税込価格 1,980円
頁数・縦 189P 19cm

商品内容

要旨

源氏物語に描かれる人妻の「密通」をはじめ男女の関係とその倫理、神と人間、「良心」の発生、自然と人間の関係などを取り上げ、平安時代の社会と人間の姿を追求、新鮮な視点から多くの問題を提起する。

目次

第1章 「恥の文化」の社会に生きる人々(「人笑はれ」という道徳律
「恥の文化」と「罪の文化」
他人に見られていない悪行は存在しないに同じ)
第2章 人間を超越する存在についての観念(「天」「天道」という摂理
漢語「天」の概念の定着
「仏天の告げ」と天道思想
「天眼」と「そらにつきたる目」
「そら怖ろし」と「そら恥づかし」という感覚)
第3章 源氏物語の男女の関係(源氏物語の主題は人妻の「密通」である
人妻の「密通」は「悪」か
柏木と女三宮の密通事件
柏木の「良心」の萌芽
本居宣長の「物のあはれ」の論)
第4章 自然と人間(白砂青松の光景
庭園の思想
世俗出離のねがいと山里志向)

出版社
商品紹介

男女関係とその倫理、神と人間、「良心」の発生、自然と人間の関わりなどの観点から、平安時代の社会と人間の姿を追求する。

著者紹介

増田 繁夫 (マスダ シゲオ)  
1935年兵庫県小野市生まれ。京都大学文学部卒業。梅花女子大学、大阪市立大学、武庫川女子大学等に勤務。現在、大阪市立大学名誉教授。専攻は国語国文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)