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フンころがしの生物多様性 自然学の風景

出版社名 青土社
出版年月 2010年9月
ISBNコード 978-4-7917-6565-2
4-7917-6565-6
税込価格 2,420円
頁数・縦 278P 20cm

商品内容

要旨

排泄物や死骸を糧とするフンころがし(フン虫)は、自然界の底辺で壮大な循環を支える貴重な生き物だ―。長年にわたってフィールドワークを重ねてきた第一人者が、フンころがしと生物多様性の切っても切れない世界観を、つぶさに確かめ描きなおす、ユニークな昆虫記。

目次

1 自然学への道(今西錦司先生の「自然学」を読む
遠い日々の記憶・原風景
京都北山・糞虫の発見
私の自然学への道)
2 「フンころがし自然学」の風景(ファーブル『昆虫記』は自然学
聖なる虫=スカラベ
糞虫考
糞虫考現学
糞虫の種社会・分布
糞虫地理学から風景論はの展開
糞虫と野生動物の創る風景
糞虫の生息空間
糞虫の道=生態回廊
都市・里山の風景論
京都御苑の自然学・風景
散歩道・雲母の森から)
3 日本列島の自然学の風景―フィールドノートより(オホーツクの風景
北の島の風景 利尻・礼文・トド島
イーハトーブの糞虫たち
生と死の連鎖を見た日
「山の牧場」の風景
蓼科山のふもとから
糞虫の聖域=奈良
高地性コウチュウについて
近畿圏の特異性
冠島・無人島・生と死の風景
兵庫県から宮古島・台湾
三瓶山「山の牧場」・ダイコクコガネ
隠岐の糞虫
対馬紀行
四国・糞虫のいる風景
アカマダラセンチコガネとムネアカセンチコガネ
屋久島・世界遺産の島
北海道から南西諸島までの物語)
4 生きもの社会再考(群・家族・種社会
食の順位のモデル
種社会の構造とモデル
ビオトープと種社会)
5 二一世紀「生物多様性社会」の構築(マンダラ=モデルという考え方
生物多様性社会から共生へ
絶滅危惧のフンころがしたち)

出版社
商品紹介

「生物多様性」と「今西自然学」、そして「糞虫研究」を三位一体のごとくつづり合せた自然愛好エッセイ。

著者紹介

塚本 珪一 (ツカモト ケイイチ)  
1930年京都生まれ。応用昆虫学。平安学園教諭、北海学園北見大学教授、平安女学院大学教授などを歴任。自然活動の指導者としても全国各地で活躍。登山・調査=1965:カラコルム、ディラン峰。1968:カフカス、ウシュバ峰。1977:カラコルム、日本K2(学術隊長)。1980、1981、1989:中国、コングール峰。1983:カラコルム、6885峰。1986:中国、太白山。1989:中国コングール登山隊(副総隊長)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)