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さよならの余熱

集英社文庫 か54−2

出版社名 集英社
出版年月 2010年12月
ISBNコード 978-4-08-746650-8
4-08-746650-7
税込価格 506円
頁数・縦 230P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 加藤千恵は恐い。別に内容がホラーというわけではない。よくある恋愛。マンガのような劇的な展開はない。しかし心に沁み入るような言葉の巧さがある。そしてさりげない。人物・地域がそれぞれクロスオーバーしておりちょっとだけ繋がりを感じる9編。普通のことを普通に書くことは普通では出来ない。それを何事もないようにみせる加藤千恵は恐い。

    (2011年12月11日)

商品内容

要旨

一緒に暮らす恋人に、最近わたしはすぐに苛立つ。好きなのに、優しくしたいのに、彼を追い詰める言葉ばかりが溢れ出し―(「つまらぬもの」)。退屈な日常を変えて欲しくて、会社員の芹澤さんと付き合い始めた。でも、高校で援交の噂を立てられて…(「暮れていくだけ」)。甘やかな恋心は、いつしか胸をしぼる切なさに形を変える。恋の至福ととまどいをひたむきに描いた全9話、文庫オリジナル。好評『ハニービターハニー』に続く第2弾。

出版社・メーカーコメント

好きなのに、好きだから、こんなにも苦しい 一緒に暮らす恋人に優しくなれない。独占欲を押さえられず彼氏に無言電話をかけてしまう…。甘やかな恋愛関係の先に待つほころびを繊細に描く、『ハニー ビター ハニー』に続く好評第2弾。(解説/西 加奈子)

著者紹介

加藤 千恵 (カトウ チエ)  
1983年北海道生まれ。立教大学日本文学科卒業。2001年、短歌集『ハッピーアイスクリーム』で高校生歌人としてデビューし、話題に。短歌以外にも、小説、詩、エッセイなど、さまざまな分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)