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新・日本文壇史 第5巻

昭和モダンと転向

出版社名 岩波書店
出版年月 2011年3月
ISBNコード 978-4-00-028365-6
4-00-028365-0
税込価格 3,080円
頁数・縦 280P 20cm
シリーズ名 新・日本文壇史

商品内容

要旨

大正デモクラシーを継承した昭和初年は、西洋風の生活スタイルが日常生活の中に取り入れられ、徐々に浸透していった時代であった。この時代の表現者の「華」として登場した伊藤整を彩る愛と性、最後の文士といわれる高見順の修羅の人生、リンチ共産党事件を身近で経験した平野謙とその周囲の人々、転向時代を獄外十二年で生き抜いた中野重治・原泉夫妻の絆、川端康成と「雪国」のモデル、井伏鱒二の知られざる恋などを活写して、この時代の文壇の実相に迫る。

目次

第25章 伊藤整の性と愛
第26章 最後の文士高見順の修羅の人生
第27章 平野謙が経験したリンチ共産党事件
第28章 中野重治と原泉の転向時代
第29章 「雪国」の駒子
第30章 井伏鱒二の恋文

著者紹介

川西 政明 (カワニシ マサアキ)  
1941年大阪府生まれ。中央大学卒業。文芸評論家。38年間筆一本の評論活動を続けてきた。著書に、『わが幻の国』(講談社、平林たい子文学賞)、『武田泰淳伝』(講談社、伊藤整文学賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)