１８世紀、英国。ロンドン社交界へのデビューを間近に控えた侯爵令嬢シャーロットは、友人に誘われるまま出席した怪しげな仮面舞踏会で、名前も知らぬ美しい男性と強く惹かれあう。闇に包まれた庭園で甘いひとときを過ごした２人は、離れがたい気持ちになるが、シャーロットは逃げるようにその場を立ち去った。三年後、シャーロットは伯爵位を受け継いだアレックスと出逢い、彼こそがあの夜の男性とすぐさま気が付いた。しかし彼は、今も忘れられない“庭園の娘”が、シャーロットとは思いもよらぬまま、彼女に惹かれ、結婚を決意する。シャーロットはアレックスが自分を覚えていないことに失望したが、彼への想いは抑えきれない。そんな折、社交界ではアレックスに関する不名誉な噂がささやかれ…。ヒストリカルの名手の華麗なるデビュー作、ついに邦訳登場。