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調査の科学

ちくま学芸文庫 ハ34−1

出版社名 筑摩書房
出版年月 2011年5月
ISBNコード 978-4-480-09369-1
4-480-09369-9
税込価格 1,100円
頁数・縦 212P 15cm

商品内容

要旨

本書の真髄は、戦後の民主主義発展という歴史を背負って黎明期から調査関係者をリードし、調査の理論と実践を知り尽くした著者の「実践的調査理論」にある。この歴史と理論と実践が三位一体となり、現実の社会の課題解決のための研究が可能となったのである。今日、調査協力率の低下や回答者への接触の困難など調査環境悪化とともに、調査方法自体も質の低下が著しい。それにもかかわらず、「世論調査」が不当なほどに力をもつようになってしまった。本書にちりばめられた教訓を今一度、噛みしめる時である。

目次

序章 社会調査の心
第1章 社会調査の論理
第2章 調査の基本―標本調査の考え方
第3章 質問の仕方の科学
第4章 調査実施の科学
第5章 データ分析のロジック
第6章 調査結果をどう使うか

著者紹介

林 知己夫 (ハヤシ チキオ)  
1918‐2002年。東京生まれ。東京帝国大学理学部数学科卒業。戦後に統計数理研究所へ入所。研究部長などを経て1974年から86年まで同研究所長。理学博士。戦後日本の科学的な世論調査・社会調査の基礎を築き、また質的データの数量化理論を開発し、調査に基づくデータ解析の重要性を説いた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)