• 本

とりつくしま

ちくま文庫 ひ19−1

出版社名 筑摩書房
出版年月 2011年5月
ISBNコード 978-4-480-42829-5
4-480-42829-1
税込価格 660円
頁数・縦 213P 15cm

モノになって、大切な人のそばにいられるとしたら。

  • 短編小説
  • 切ない
  •       
  • もしも

この世に未練はありませんか。死んでしまったあなたのもとに「とりつくしま係」がやってきて問いかけます。もし心残りがあるならば、無機物(モノ)であればとりついて、この世に残ることができますよ…。母は息子のロージンに、娘は母の補聴器に、恋人のマグカップに。見ているだけ、自分で動いたり、声を出したりすることはできない様々なモノにとりついた人々の、切なくてほろ苦い、そして少しおかしみのある短編小説集。読み終わると大切な人に会いたくなる、やさしい物語です。

商品内容

要旨

死んだあなたに、「とりつくしま係」が問いかける。この世に未練はありませんか。あるなら、なにかモノになって戻ることができますよ、と。そうして母は息子のロージンバッグに、娘は母の補聴器に、夫は妻の日記になった…。すでに失われた人生が凝縮してフラッシュバックのように現れ、切なさと温かさと哀しみ、そして少しのおかしみが滲み出る、珠玉の短篇小説集。

著者紹介

東 直子 (ヒガシ ナオコ)  
1963年生まれ。歌人・作家。06年に『長崎くんの指』(のちに文庫『水銀灯が消えるまで』)で小説デビューし、以後、多数の小説作品、エッセイ集などを発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)