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琥珀の眼の兎

出版社名 早川書房
出版年月 2011年11月
ISBNコード 978-4-15-209252-6
4-15-209252-1
税込価格 2,530円
頁数・縦 382P 20cm

商品内容

要旨

陶芸家のエドマンドは東京の大叔父の部屋で出会った264の美しい根付に魅了された。やがて根付を相続した彼は、その来歴を調べはじめる。根付を最初に手に入れたのは、彼の曾祖叔父だった。19世紀後半に日本から輸出された根付はマルセイユに上陸して、美術蒐集が趣味の曾祖叔父の手に渡った。根付たちは華やかなりし頃のパリでプルーストやルノワールに愛でられ、その後、ウィーンの大富豪の親類の手に。だが、ナチスの魔の手が一族と根付に忍びよってくる―。根付の壮大な旅路を追いながら、エドマンドは一族の哀しい歴史を知る。全英を絶賛の渦に巻き込んだ傑作ノンフィクション。「エコノミスト」紙、「サンデー・タイムズ」紙コスタ賞ブック・オブ・ザ・イヤーに選出、王立文学協会オンダーチェ賞受賞。

目次

第1部 パリ―一八七一‐一八九九(ウエストエンド
リ・ド・パラド ほか)
第2部 ウィーン―一八九九‐一九三八(ポチョムキンの町
ツィオンシュトラーセ ほか)
第3部 ウィーン、ケヴェチェシュ、タンブリッジウェルズ、ウィーン―一九三八‐一九四七(「大行進に理想的な場」
「二度とはない好機」 ほか)
第4部 東京―一九四七‐二〇〇一(タケノコ
コダクローム ほか)
結び 東京、オデッサ、ロンドン―二〇〇一‐二〇〇九(ジロー
アストロラーベ、平板、地球儀 ほか)

出版社
商品紹介

文明開化の横浜からヨーロッパに輸出された二百あまりの根付は、数奇な旅路を経て日本へと帰ってきたが…傑作歴史ノンフィクション。

著者紹介

ヴァール,エドマンド・ドゥ (ヴァール,エドマンドドゥ)   Waal,Edmund de
陶芸家。大英帝国勲章受章。ウェストミンスター大学教授。1964年、英国ノッティンガム生まれ。五歳より陶芸をはじめ、バーナード・リーチの弟子の工房で学ぶ。ケンブリッジ大学トリニティ・ホール・コレッジで英文学の学位を優等で取得後、陶芸家としての道を歩み始める。1991年には大和英日基金を得て来日して、陶芸と日本語を学ぶ。1993年に帰国後はロンドンに拠点を構え、アングロ・オリエンタルスタイルの作品を数々発表
佐々田 雅子 (ササダ マサコ)  
立教大学文学部英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)