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ウェイクフィールドの牧師 むだばなし

岩波文庫 32−213−1

出版社名 岩波書店
出版年月 2012年1月
ISBNコード 978-4-00-322131-0
4-00-322131-1
税込価格 924円
頁数・縦 352P 15cm

商品内容

要旨

英国の片田舎にすむ牧師一家の物語。誠実善良そのものの田舎牧師が、破産にはじまり、娘が誘拐されたり、火事に遭ったりと、絶えず災難に見舞われるが、屈することなく、大らかに生きてゆく。英国文化の微妙な滋味を教えてくれる愛すべき古典。一七六六年刊。

目次

考え方も容姿も血縁としてそっくりな、ウェイクフィールドの一家のこと。
一家の災難。財産を失うと、かえって有徳の人としての誇りが高まるということ。
移転。人生の幸福は、けっきょく、ほとんど自分の力で手に入れるのである。
どん底の生活でも幸福は得られるもので、それは境遇よりも気質によるという実例。
あらたに身分の高い人を紹介される。われわれがいちばん期待するものは、たいていいちばんの命取りになる。
田舎の炉辺の幸福。
都の才子が語る。どんなまぬけでも、一晩か二晩なら他人をおもしろがらせることができるものだ。
小さな幸運は約束しないが、大きな幸運をもたらすかもしれない恋愛。
身分の高い二人の婦人が登場する。服装が高級だと教養も高そうに見えるようだ。
一家が、自分たちより地位の高い人々と競争しようとする。貧しい者が自分たちを境遇以上に見せかけようとするときの、さまざまなみじめさ。〔ほか〕