共喰い
出版社名 | 集英社 |
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出版年月 | 2012年1月 |
ISBNコード |
978-4-08-771447-0
(4-08-771447-0) |
税込価格 | 1,100円 |
頁数・縦 | 140P 20cm |
書店レビュー
総合おすすめ度:
全1件
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都知事も戦慄する衝撃作
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おすすめ度
- けやき書房 (大阪府堺市中区)
芥川賞受賞会見で、人を喰った受け答えで話題を呼び、都知事も反応してまさに共喰いになりました。内容は女性でなくとも、嫌悪を感じるものではありますが、父子関係の微妙な感じを巧みに描写し、主人公の心の動きもよくとらえています。これが言い訳小説を書いていた田中慎弥かと思うくらいの迫力があります。ニートをやめたのか、会見は演技かと思うほどです。同時収録の第144回芥川賞候補作「第三紀層の魚」と読み比べてください。違い歴然。
(2012年1月25日)
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おすすめ度
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商品内容
文学賞情報 |
2011年
第146回
芥川賞受賞 |
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要旨 |
欲望は、すべて水に還る。少年たちの愛の行方と血のいとなみ。川辺の町で起こる、逃げ場のない血と性の濃密な物語を描いた表題作と、死にゆく者と育ってゆく者が織りなす太古からの日々の営みを丁寧に描いた「第三紀層の魚」を収録。第146回(平成23年度下半期)芥川賞受賞作。 |
出版社・メーカーコメント
女を殴る父と、同じ目をした、俺。川辺の町で暮らす17歳の少年。セックスの時に暴力を振るうという父親の習性を受け継いでいることを自覚し、懼れ、おののく…。逃げ場のない、濃密な血と性の物語。第146回芥川賞受賞作。