黒い魎(みずは)
出版社名 | 祥伝社 |
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出版年月 | 2012年5月 |
ISBNコード |
978-4-396-63386-8
(4-396-63386-6) |
税込価格 | 1,870円 |
頁数・縦 | 363P 20cm |
商品内容
要旨 |
母の借金を返すため、還付金詐欺の片棒を担ぐ日々を送る山岸保。リーダーの加納薫堂は、悪魔のように切れる頭脳と残忍さで、保たちを支配していた。そんなある日、東日本大震災が日本を襲う―。混乱の中、薫堂は被災地での金儲けを企み、保の故郷・南三陸に乗り込む。薫堂の支配から逃れる術はないと絶望していた保だが、被災地で懸命にボランティアを行う藤堂泉と出会い、何とかして悪魔の所行を白日の下に晒そうと決意する…。未曾有の災害と被災地の現実を背景に、人間の清濁を鮮烈に抉り出した異色のサスペンス。 |
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出版社 商品紹介 |
未曾有の災害と被災地の現実を舞台に、人間の清濁を鮮烈に抉り出した異色のサスペンス。 |
出版社・メーカーコメント
惨状に乗じて金儲(もう)けを企(たくら)む男 悪魔から逃れようともがく若者 野心と良心の間で揺れるアナウンサー 家庭が崩壊し、ボランティアに身を投じるフリーター 未曽有の災害の地で交錯する清と濁 被災地の現実と、希望を描き出した見事な群像小説 被災者をも食い物にしようとする怪物的犯罪者や、大災害を足がかりにしてキャリアアップを図(はか)ろうとするマスコミ人がいる。その一方では中央に頼らない地域振興を進めてきた老人や、自分の歩む道を見出(みいだ)したボランティアもいる。未曽有(みぞう)の大災害に見舞われたカオスの地では、人の善意と同時に人の悪意もクローズアップされる。作者は犯罪がからんだ見事な群像小説を通して、被災地にある現実とこれからの希望を描き出した。文芸評論家・西上心太(にしがみしんた) 母の借金を返すため、還付金詐欺の片棒を担ぐ日々を送る山岸保(やまぎしたもつ)。リーダーの加納薫堂(かのうくんどう)は、悪魔のように切れる頭脳と残忍さで、保たちを支配していた。そんなある日、東日本大震災が日本を襲う――。混乱の中、薫堂は被災地での金儲(もう)けを企(たくら)み、保の故郷・南三陸に乗り込む。薫堂の支配から逃れる術(すべ)はないと絶望していた保だが、被災地で懸命にボランティアを行う藤堂泉(とうどういずみ)と出会い、何とかして悪魔の所行を白日の下に晒(さら)そうと決意する……。未曽有の災害と被災地の現実を背景に、人間の清濁を鮮烈に抉(えぐ)り出した異色のサスペンス。