• 本

ツナグ

新潮文庫 つ−29−1

出版社名 新潮社
出版年月 2012年9月
ISBNコード 978-4-10-138881-6
4-10-138881-4
税込価格 880円
頁数・縦 441P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 一生に一度だけ死者に会わせてくれるというツナグ。突然死したアイドルだけが心の支えだったOL、母親に対してガン告知を言い出せない長男、親友への苛立ちや嫉妬を抱える女子高校生、ある日突然失踪した婚約者を7年間待ち続ける会社員・・・。死者と再会するツナグの元へ訪れる人達は皆、それぞれの想いを抱えていた。死者と生者が会うことではじめてわかる真実・・・。一度読み出したら続きが気になって読むことをやめることができなくて1日で読んでしまいました。この本は松坂桃李主演で映画化もしたのでおすすめです。ぜひ読んでみてください。(第二中学校 職場体験学習研修生 読書好きの暇人)

    (2013年11月13日)

  • 死者に一晩だけ、一度だけ逢えるとしたら…単純に逢えてよかったねという話ばかりではない。その後も彼らの人生は続いていくし失ったものは戻ってこない。前に進むしかない。語り尽くされた感のあるありふれたファンタジー要素の強い感動ストーリー。それを辻村深月が描くとこんなにも心に沁み入るものになるのかと驚かされる。各編とも軽妙な語り口で読者を惹き付け終盤でいきなりケリをつける。もし自分が死者と逢えるとしたら誰と逢いたいだろうか?自分にとって大切なのは誰なのか、何なのかを想いながら読んでください。

    (2012年9月29日)

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商品内容

要旨

一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員…ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。

おすすめコメント

家族との絆、友人との絆を考え、じんわり涙・・・。 死者と一晩だけ会えるようにツナグ使者の話。生きてる方は一度だけ使者に依頼でき、死者は一度だけ使者からの依頼を受けられる。今秋、映画公開。

出版社・メーカーコメント

一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者(ツナグ)」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員……ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。

著者紹介

辻村 深月 (ツジムラ ミズキ)  
1980(昭和55)年生まれ。千葉大学教育学部卒業。2004年に『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞を受賞してデビュー。『ツナグ』で吉川英治文学新人賞を、『鍵のない夢を見る』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)