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ブラジル 跳躍の軌跡

岩波新書 新赤版 1380

出版社名 岩波書店
出版年月 2012年8月
ISBNコード 978-4-00-431380-9
4-00-431380-5
税込価格 880円
頁数・縦 207,11P 18cm

商品内容

要旨

軍事政権からの民主化、巨額の債務国から債権国への転換、女性大統領の誕生、そしてGDP世界6位に―。この四半世紀余りに劇的な変化を遂げたブラジル。発展の軌跡を、政治、経済、社会、対外関係からたどり、その実相に迫る。民主化はどう展開したのか、経済発展の原動力は何か、そして、どのような課題が残されているのか。

目次

第1章 ブラジルは、いま(初の女性大統領
経済の飛躍と歴史的段階
貧困撲滅、そして社会統合・国家統合へ)
第2章 軍政から民主制へ―体制移行と政治・経済の変容(軍事政権の誕生
軍政の正統性
軍部の退出
文民政権と政治の混乱
経済危機の克服
成長軌道
米欧金融危機、試される実力)
第3章 新生ブラジルの制度設計―改革の積み重ね(国のかたち―大統領制、連邦制、民主憲法
選挙・政党・文民統制
変わる政治風土・政治文化
民営化と外貨参入
金融安定化のシステム
政府・企業・市民社会の協働
多様な人々の包摂―社会の統合にむけて
貧困克服のための制度―ボルサ・ファミリア、最低賃金
教育改革―人的能力の引き上げ)
第4章 世界の表舞台へ―その原動力は何か(姿を変えた資源大国
広大な国土の活用
環境との折り合い
内需の拡大―消費パワー
変わる生活と就労スタイル
産業力・企業力
高まる国際プレゼンス―G20と「大統領外交」
広がる貿易パートナー―全方位外交と対米・対中関係
隣接国との結びつき―メルスコールと南米諸国連合
国際化の進展)
終章 日本とブラジル―遠くても近い国に(長い歴史と重層的関係
相互補完関係を超えて)

著者紹介

堀坂 浩太郎 (ホリサカ コウタロウ)  
1944年東京都に生まれる。1968年国際基督教大学教養学部卒。1970‐83年日本経済新聞記者。1978‐82年同サンパウロ支局特派員。1983‐2010年上智大学外国語学部講師、助教授、教授。専攻、ラテンアメリカ地域研究。現在、上智大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)