• 本

電波・電影・電視 現代東アジアの連鎖するメディア

出版社名 青弓社
出版年月 2012年10月
ISBNコード 978-4-7872-2049-3
4-7872-2049-7
税込価格 4,180円
頁数・縦 371P 22cm

商品内容

要旨

戦後東アジアの視聴覚メディアは、地域間・メディア間で相互に連関しながら成熟していった。日本や中国、上海、北朝鮮、韓国、台湾、シンガポールなどのテレビ・映画・ラジオ・レコードの変遷を描き、各地域でどう受け入れられ、影響を及ぼしたのかを明らかにして、戦後東アジアにおける視聴覚メディア史の見取り図を提示する。

目次

第1部 日本(「教育型」テレビ放送体制の成立
戦後日本映画史における「満洲」人脈―「視聴覚教育」と東映教育映画の場合)
第2部 上海(上海におけるテレビ放送開始への経緯―中華人民共和国の初期電視事業の一例として
上海人民広播電台と新中国のラジオ放送―革命と政治動員
“退廃的音楽”との戦い―抗日戦争後の国民政府による上海レコード業界に対する統制についての分析)
第3部 台湾・香港・シンガポール(台湾における初期テレビ史の概況
“人々に娯楽を提供し、国民国家を形成する”―シンガポールにおける中国語放送研究について(一九四五‐一九六九年)
冷戦期南管にみるメディア・地域の相互連関
香港ニューウェーブの始まり―映画産業とテレビ産業の相互関係)
第4部 韓国・北朝鮮(ソウルテレビ放送(KBS‐TV)初期の組織文化の形成―オーラルヒストリーを通じた韓国放送史の語り直し
家庭という領土の内と外で鳴るサウンド・オブ・ミュージック―冷戦期韓国におけるメディア化された音楽の空間性
北朝鮮テレビ放送史研究序説―一九六〇‐七〇年代を中心に)

著者紹介

三澤 真美恵 (ミサワ マミエ)  
1964年、大阪府生まれ。日本大学文理学部中国語中国文化学科教授。専攻は台湾近現代史・中国語圏映画史
川島 真 (カワシマ シン)  
1968年、東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科准教授。専攻はアジア政治外交史
佐藤 卓己 (サトウ タクミ)  
1960年、広島県生まれ。京都大学大学院教育学研究科准教授。専攻はメディア史・大衆文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)