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民主主義の革命 ヘゲモニーとポスト・マルクス主義

ちくま学芸文庫 ム6−1

出版社名 筑摩書房
出版年月 2012年11月
ISBNコード 978-4-480-09494-0
4-480-09494-6
税込価格 1,870円
頁数・縦 429P 15cm

商品内容

要旨

新自由主義が台頭し、経済のグローバル化が進展するなか、政治的シニシズムが蔓延し始めている。こうした状況下で、新たな「政治的想像力」はいかにして可能か。本書はグラムシの思想のほか、ラカン、デリダといったポスト構造主義を摂取し、階級や革命的主体概念に依拠する古典的マルクス主義を脱構築、新たなヘゲモニー概念を提起したポスト・マルクス主義の記念碑的著作だ。反核運動や性的マイノリティ、フェミニズム、エコロジー運動など新しい社会運動と労働闘争との「節合」が必要と説く本書は、「ラディカルで複数的なデモクラシー」を構想するための必読書である。最新第2版の新訳。

目次

1 ヘゲモニー―概念の系譜学(ローザ・ルクセンブルクのディレンマ
危機、零度 ほか)
2 ヘゲモニー―新たな政治的論理の困難な出現(複合的発展と偶然的なものの論理
「階級同盟」―デモクラシーと権威主義のあいだ ほか)
3 社会的なものの実定性を越えて―敵対とヘゲモニー(社会形成体と重層的決定
節合と言説 ほか)
4 ヘゲモニーとラディカル・デモクラシー(民主主義の革命
民主主義の革命と新しい敵対関係 ほか)

おすすめコメント

失敗に帰したマルクス主義の限界を乗り越えるべく、「根源的・自由主義的・複数的」な民主主義像を提示した、ポスト・マルクス主義の古典的著作。

著者紹介

ラクラウ,エルネスト (ラクラウ,エルネスト)   Laclau,Ernest
1935年アルゼンチン生まれ。政治学者。同国での政治活動のため、69年にイギリスへ亡命。ロンドン大学の教授等を経て、エセックス大学教授
ムフ,シャンタル (ムフ,シャンタル)   Mouffe,Chantal
1943年ベルギー生まれ。政治学者。ロンドン市立大学の教授等を経て、現在、ウェストミンスター大学民主主義研究所所長
西永 亮 (ニシナガ リョウ)  
1972年生まれ。小樽商科大学准教授。政治思想史を専攻
千葉 眞 (チバ シン)  
1949年生まれ。国際基督教大学教授。政治思想史を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)