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女の庭

出版社名 幻冬舎
出版年月 2012年11月
ISBNコード 978-4-344-02292-8
4-344-02292-0
税込価格 1,650円
頁数・縦 301P 20cm

商品内容

要旨

恩師の葬式で再会した五人の女。「来年も五山の送り火の時に逢おう」と約束をする。一年後、女たちは変わらない街で、変わらない顔をして集まるはずだった…でも。決して口に出せない秘密が平凡な毎日を少しずつ変えてゆく。

おすすめコメント

あかんのになぁ。こんなんしたら、あかんのに。 箱庭のような街、京都。そこで自分を縛り生きる5人の女たちが解放される時間…… 京都は山に囲まれている箱庭みたいな街だ――。ただ、いろんなものから守られているというのは、こうも言えるんじゃないだろうか。本当は、外の悪いものから守っているのではなくて、中にいるものを閉じ込めるために作ったんじゃないかって……。 兄を心中で亡くし二十代で結婚するも離婚し、親の土産物屋を手伝う美しい京おんな、絵奈子。西陣の名家の生まれで安定した家庭を持つ里香。モデルのような美しさが取り柄の独身、愛美。カフェを夫婦で営む大人しい唯、そして、エステサロンを経営する翠。女子大の同級生だった5人が恩師の葬式で再会。三十を超え、それぞれ互いの老いと変化を観察しながら、5人は自らの腹の中に抱える「秘密」に向き合ってゆく。女同士だから言えない、友達だからこそ知られたくない、本当の自分。それを解放できるのは”あの時”だけだった――。 京都を舞台に「腹黒い」京女たちが秘めやかに花咲く、情念溢れる物語。 「みんな京都の女は、腹黒いゆうけど、ほんまは誰だってそうやんか」

著者紹介

花房 観音 (ハナブサ カンノン)  
2010年「花祀り」にて第1回団鬼六賞大賞を受賞しデビュー。京都を舞台にした圧倒的な官能世界が話題に。京都女子大学中退。映画会社、旅行会社などを経て現在バスガイドを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)