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正しく理解する気候の科学 論争の原点にたち帰る

知りたい!サイエンス 119

出版社名 技術評論社
出版年月 2013年2月
ISBNコード 978-4-7741-5432-9
4-7741-5432-6
税込価格 1,738円
頁数・縦 207P 19cm

商品内容

要旨

近年問題となっている地球温暖化という気候変化現象は、地球という大きく、さまざまな構成要素から成り立つものと関わるため、その複雑な本質を理解することは、決してたやすくない。本書は、視点を一度、全地球史が見えるまで拡げたうえで、温暖化の問題がその中でどのように位置づけられるか、どのメカニズムが同じで、どれが違うかについて、明確なイメージを提供する。

目次

第1章 地球気候の形成原理
第2章 全地球史のなかの気候の変遷―数十億年スケールの俯瞰
第3章 数十億年から数億年スケールの気候変動
第4章 最近の百万年スケールの気候変動
第5章 近年の気候変化を理解する
第6章 21世紀の気候予測と次世代気候モデル

おすすめコメント

地球温暖化に関しては「地球シミュレータ」が約90年後の地球の姿をセンセーショナルに描き出したが、そのシミュレーションは正しいのか、正しくないのかといった論議が未だに後を絶たない。多少落ち着いてきた感のあるいま、あらためてその論議のもととなる「気候モデル」について「分かりやすく」一般読者向けに解説する。本書は、地球の大気現象をモデル化するという野心に満ちた研究エピソードを通して、その仕組みをわかりやすく解説する。

著者紹介

中島 映至 (ナカジマ テルユキ)  
東京大学大気海洋研究所地球表層圏変動研究センター長・教授。理学博士。1950年東京生まれ。1977年東北大学大学院理学研究科地球物理学専攻単位修得退学。NASAゴダード宇宙飛行センター客員研究員(1987‐1990)。専門は大気科学、衛星リモートセンシング分野などに多数の論文。日本学術会議会員、日本地球惑星科学連合大気水圏科学セクションプレジデント、元国際大気放射学会長
田近 英一 (タジカ エイイチ)  
東京大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻教授。理学博士。1963年東京生まれ。1987年東京大学理学部地球物理学科卒業、1992年東京大学大学院理学系研究科地球物理学専攻博士課程修了。専門は地球惑星システム科学、地球惑星環境進化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)