• 本

愛国者たち

講談社文芸文庫 ふB6

出版社名 講談社
出版年月 2013年4月
ISBNコード 978-4-06-290193-2
4-06-290193-5
税込価格 1,540円
頁数・縦 253P 16cm

商品内容

要旨

明治24年、日本訪問中のロシア皇太子ニコラスへの暗殺未遂、大津事件に関わった愛国者たち―。津田三蔵、畠山勇子、明治天皇、児島惟謙らを軸に、歴史の変動の渦中にある人間を見つめた表題作ほか7篇。戦後日本の転換点に直面した異能の私小説作家が、自己の文学的葛藤と追究の痕跡を刻印し、平林たい子文学賞を受賞した、知られざる名作。

著者紹介

藤枝 静男 (フジエダ シズオ)  
1907・12・20/戸籍上では1908・1・1〜1993・4・16。小説家。静岡県生まれ。旧制八高時代に平野謙、本多秋五を知る。1936年、千葉医科大学卒業。42年、海軍火薬廠付属病院に勤務。戦後は妻の実家で眼科診療を手伝い、50年、浜松市で眼科医院を開業。この間、47年、最初の小説「路」を平野、本多の勧めで「近代文学」に発表。以後、医業のかたわら創作活動を行う。67年、「空気頭」で芸術選奨文部大臣賞、74年、「愛国者たち」で平林たい子文学賞、76年、「田紳有楽」で谷崎潤一郎賞、79年、「悲しいだけ」で野間文芸賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)