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人類哲学序説

岩波新書 新赤版 1422

出版社名 岩波書店
出版年月 2013年4月
ISBNコード 978-4-00-431422-6
4-00-431422-4
税込価格 836円
頁数・縦 211P 18cm

商品内容

要旨

日本には、「草木国土悉皆成仏」という偉大な思想がある―。原発事故という文明災を経て、私たちは何を自省すべきか。デカルト、カント、ニーチェらを俎上に近代合理主義や人間中心主義が置き去りにしてきたものを吟味、人類の持続可能な未来への新たな可能性を日本の歴史のなかに見出す。ここに、「人類哲学」が誕生する。

目次

第1章 なぜいま、人類哲学か(哲学とは「人間はどう生きるべきか」を自分の言葉で語るもの
原点となった戦争体験 ほか)
第2章 デカルト省察(なぜ、デカルトか
『方法序説』の誕生
第一~第四の方法―学問の方法 ほか)
第3章 ニーチェ及びハイデッガー哲学への省察(ニーチェ
ハイデッガー)
第4章 ヘブライズムとヘレニズムの呪縛を超えて(ヨーロッパ文明の父と母
ヘブライズムと近代 ほか)
第5章 森の思想(草木国土悉皆成仏
水を守るもの ほか)

出版社・メーカーコメント

日本には「草木国土悉皆成仏」という偉大な思想がある――.原発事故という文明災を経て,私たちは何を自省すべきか.デカルト,カント,ニーチェらを俎上に近代合理主義が見落としてきたもの,人間中心主義が忘れてきたものを検証し,持続可能な未来への新たな可能性を日本の歴史のなかに見出す.ここに,新たな「人類哲学」が誕生する.

著者紹介

梅原 猛 (ウメハラ タケシ)  
1925年宮城県生まれ。哲学者。京都大学文学部哲学科卒業。京都市立芸術大学学長、国際日本文化研究センター初代所長などを歴任。現在、同センター顧問。99年、文化勲章受章。72年に『隠された十字架 法隆寺論』で毎日出版文化賞、74年に『水底の歌 柿本人麿論』で大佛次郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)