書店レビュー
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- KaBoS ららぽーと新三郷店 (埼玉県三郷市)
著者は荻原規子。ヤマトタケルを題材にした古代日本ファンタジー『白鳥異伝』という児童書でデビューし、その後も児童書とライトノベル、一般文芸書の境目を軽やかに飛び越えつつ活動を続けてきた彼女も、今年は『レッドデータガール』で認知度を高めたように思います。『西の善き魔女』は、そんな彼女の16年前の意欲作。装丁をあらため、『RDG』で縁を深めた角川文庫から再販することになったようです。主人公は、あかぬけない、でもちょっと気が強くて行動的な少女。その少女に、隠されていた出生の秘密と、それに起因する災難がふりかかります。彼女をとりまく世界がめまぐるしく変わってゆく中、どこか頼りないながら、何かと力になってくれる幼馴染の少年とともに、持ち前の利発さと行動力で、一歩ずつ困難を乗り越えてゆきます。少女小説の王道をまっすぐに歩むその内容は、子ども向けの物語を紡ぐところからスタートした荻原規子ならではの、丁寧な語り口で語られ、子どもの頃のわくわくした感情を思い出させました。それでいて、物語のラストには、この世界の誕生の秘密にまで迫り、ちょっとしたSFめいた設定も披露されます。このあたりがなかなか面白かったで
(2013年8月2日)
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商品内容
要旨 |
15歳になったフィリエルは、はじめての舞踏会の日、燦然と輝くダイヤと青い石の首飾りを贈られ、幼なじみの少年ルーンに、それがフィリエルの母の形見であると告げられる。青い石は女王試金石と呼ばれ、王国でもっとも大切な宝石であることが明かされていく。それは自らの出生の秘密とつながっていた―。人里離れた北の高地で育った少女の運命が、大きく動きはじめる。人気ファンタジー作家、荻原規子の新世界の幕が上がる! |
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出版社・メーカーコメント
北の高地で暮らすフィリエルは、舞踏会の日、母の形見の首飾りを渡される。この日から少女の運命は大きく動きだす。出生の謎、父の消失、女王の後継争い。RDGシリーズ荻原規子の新世界ファンタジー開幕!