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十津川警部哀しみの吾妻線 長編推理小説

NON NOVEL 1009

出版社名 祥伝社
出版年月 2013年9月
ISBNコード 978-4-396-21009-0
4-396-21009-4
税込価格 901円
頁数・縦 191P 18cm

商品内容

要旨

東京台東区の公園で弁護士が射殺された。担当する詐欺事件の関係者が失踪し、関与が疑われた。だが、一週間前、静岡県清水で毒殺されたコンビニ経営の夫婦が弁護士の名刺を所持していたことが判明。さらに十津川警部は、二週間前に長野で起こった飲食店女性従業員の刺殺事件に注目した。三つの犯行はすべて水曜日に行われていたのだ。しかし、警視庁幹部はそれぞれの事件は無関係と判断。上司と対立した十津川は窮地に陥る。迷走する捜査。やがて、闇社会の大物の名が浮上し、連続殺人の線が見えてきたが…!?長編推理小説。

出版社・メーカーコメント

君を、この捜査から外す── 長野、静岡、東京で、毎週水曜日に起こった3つの殺人 同一犯か、偶然か? 十津川警部、上司と対立! 〈著者のことば〉 吾妻(あがつま)線の取材に、上野(うえの)駅から特急「草津(くさつ)」に乗った。列車は、前に乗ったときと変らず快適だった。しかし、いざ駅に下りてみると、周囲の景色は、すっかり変ってしまっていた。古くからの川原湯温泉(かわらゆおんせん)駅の駅舎はそのままなのに、駅の周囲には、60メートルの高さのコンクリートの塔が何本も建ち、22軒あった旅館は4軒になっていた。長野原草津口(ながのはらくさつぐち)駅では、駅前にあった賑(にぎ)やかな商店街が一軒残らず消えていた。こうした変化は全て、例の八ッ場(やんば)ダムのせいなのである。私の頭の中では、吾妻線と、八ッ場とが結びついていなかったのである。現場に行ってみて、突然、その2つが眼の前で結びつき、私にショックを与えた。東京台東(たいとう)区の公園で弁護士が射殺された。担当する詐欺事件の関係者が失踪(しっそう)し、関与が疑われた。だが、一週間前、静岡県清水(しみず)で毒殺されたコンビニ経営の夫婦が弁護士の名刺を所持していたことが判明。さらに十津川警部は、2週間前に長野で起こった飲食店女性従業員の刺殺事件に注目した。3つの犯行はすべて水曜日に行われていたのだ。しかし、警視庁幹部はそれぞれの事件は無関係と判断。上司と対立した十津川は窮地(きゅうち)に陥(おちい)る。迷走する捜査。やがて、闇社会の大物の名が浮上し、連続殺人の線が見えてきたが……!?

著者紹介

西村 京太郎 (ニシムラ キョウタロウ)  
昭和38年「歪んだ朝」で第二回オール讀物推理小説新人賞、40年『天使の傷痕』で第十一回江戸川乱歩賞、56年『終着駅殺人事件』で第三十四回日本推理作家協会賞を受賞。平成16年に日本映画テレビプロデューサー協会エランドール賞特別賞、17年に第八回日本ミステリー文学大賞、22年には第四十五回長谷川伸賞が贈られた。神奈川県湯河町には西村京太郎記念館があり、ファンクラブでの読者交流も盛ん。昭和5年、東京生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)