• 本

「日本の朝鮮統治」を検証する 1910−1945

出版社名 草思社
出版年月 2013年8月
ISBNコード 978-4-7942-1997-8
4-7942-1997-0
税込価格 2,860円
頁数・縦 310P 20cm

商品内容

要旨

日本の朝鮮統治史研究においては、統治下の朝鮮の人々の否定的な体験に焦点をしぼった民族史観的パラダイムが大勢を占めてきた。だが、こうした体験談のみで朝鮮統治のすべてを語れるのだろうか。アメリカの2人の研究者が、あくまでも史実に基づき、可能な限り客観的にこれを検証。本来の意味での修正主義史観による最新の研究成果を紹介しつつ、日本の統治政策が「当時としては驚くほど現実的、穏健かつ公平で、日朝双方の手を携えた発展を意図した」ものであり、朝鮮の近代化に貢献し、戦後韓国の奇跡的な発展に繋がったことを明らかにしてゆく。ナショナリズムに偏した一面的な歴史認識に180度の修正を迫る第一級の研究書である。

目次

1 統治史研究の最前線
2 統治の実相
3 統治と司法
4 日本の統治と近代化
5 軍人と文官
6 統治政策の評価

著者紹介

アキタ,ジョージ (アキタ,ジョージ)   Akita,George
ハワイ大学マノア校名誉教授。近代日本政治史研究の世界的泰斗。1926年ハワイ生まれの日系二世。51年ハワイ大学卒業(政治学専攻)。ハーバード大学に進学し、修士号(東アジア政治史)を取得。同大学院で東アジアの言語・歴史学を専攻し、60年に博士号取得。61年〜85年ハワイ大教授。退官後は日米で新たに研究・執筆活動を展開し今日に至る
パーマー,ブランドン (パーマー,ブランドン)   Palmer,Brandon
コースタル・カロライナ大学歴史学部准教授。1970年生まれ。97年、ブリガム・ヤング大学にて修士号取得(国際関係論)、2005年ハワイ州立大学マノア校にて博士号取得(朝鮮史)
塩谷 紘 (シオヤ コウ)  
ジャーナリスト。1940年生まれ。AP通信社勤務、リーダーズ・ダイジェスト誌日本版編集長、文藝春秋北米総局長を経て、フリージャーナリストの活動を展開。シンクタンク「太平洋世紀研究所(The Pacific Century Institute)」理事として日韓関係緊密化の方途を探る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)