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『道草』論集 健三のいた風景

近代文学研究叢刊 51

出版社名 和泉書院
出版年月 2013年9月
ISBNコード 978-4-7576-0676-0
4-7576-0676-1
税込価格 8,250円
頁数・縦 491P 22cm

商品内容

要旨

健三(漱石)の、御住(鏡子夫人)の、養父・島田(塩原)の、そして係累たちの「人生」の刻印を、余すところなく描いた自伝小説『道草』に、真っ向から対峙する『道草』論、14篇を収録する。三者のリレー方式による、同時代から現代に至る「『道草』研究史」・100年のリールを付す。膨大にして詳細な「『道草』研究文献目録」つき。

目次

『道草』論(否定表現からみる『道草』論
『道草』を書くこと
『道草』の表現―換喩及び「彼」の多用について
『道草』―幼時の記憶
「道草」小論―“時間の守銭奴”の“道草”
健三の金銭問題をめぐる一考察
健三と島田―「道草」試論
『道草』の語り手と健三の内面劇―「義父の連印依頼」(七十一回〜七十九回)の場合
夏目漱石『道草』論―大正自由主義教育運動前夜の時期を背景に
『道草』が描いた“家族”―明治三十年代から大正初頭を視座として
“裁縫する女”の図像学―明治・大正期における裁縫の社会的意味と漱石作品におけるイメージ
『道草』論―旅からの帰還
『道草』の頃―漱石の書簡を手がかりにして
『道草』論の前提―宗教的な、あまりに宗教的な)
『道草』研究史(『道草』の評価をめぐって―作品発表当時〜昭和二十年
『道草』研究史―昭和二十年〜昭和四九年
『道草』研究史―昭和五十年〜現在)
『道草』研究文献目録

出版社
商品紹介

夏目漱石の自伝的小説『道草』論の可能性を極限まで追求した論集。論文十四本に加え、『道草』研究史と詳細な研究文献目録を付す。

著者紹介

鳥井 正晴 (トリイ マサハル)  
相愛大学人文学部教授
宮薗 美佳 (ミヤゾノ ミカ)  
常磐会学園大学国際こども教育学部専任講師
荒井 真理亜 (アライ マリア)  
甲南女子大学文学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)