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世界農業遺産 注目される日本の里地里山

祥伝社新書 347

出版社名 祥伝社
出版年月 2013年11月
ISBNコード 978-4-396-11347-6
4-396-11347-1
税込価格 858円
頁数・縦 220P 18cm

商品内容

要旨

日本は、先進国でありながら、伝統的な農業システムが数多く残る国だ。その代表が、「里地里山」である。しかも、国土が狭いために、農村と都市とが近接している。消費者は、生産者の顔を見ようと思えば、見ることができる。これは、世界でも稀有な環境である。国連の「世界農業遺産」に認定された地域は、日本に五つあるが、それらは小規模農業の有効なモデルとして認められたのだった。TPPの議論は、日本の農業の将来を改めて問い直すための機会ともいえる。いまだ知られざる世界農業遺産は、その進むべき道を示す足がかりとなるに違いない。

目次

序章 市民の熱意が、世界農業遺産を決めた!
第1章 世界農業遺産とは何か(能登の国際会議
能登で開催することの意味
世界農業遺産の誕生 ほか)
第2章 日本にある世界農業遺産(五つの世界農業遺産が日本にある理由
固有の生態系をもつ島
なぜ、トキの復活が必要なのか ほか)
第3章 日本の里地里山とSATOYAMA(伝わりにくい里山の概念
里地里山、奥山、そして里海
森林に「人の手が入る」ということ ほか)

出版社・メーカーコメント

日本は、農業大国ではない。しかし、農業文化国だった! SATOYAMAを世界に広めた国連大学の研究リーダーが語る 日本の小規模農業の国際的価値とは…… 本書に登場する「世界農業遺産」 〈日本にある5つの認定地域〉 トキと共生する佐渡の里山 能登の里山里海 阿蘇の草原の維持と持続的農業 静岡の茶草場農法 クヌギとため池がつなぐ国東半島・宇佐の農林水産循環 〈世界の認定地域も…〉 ・フィリピン イフガオの棚田 ・中国の水田養魚の維持と発展 ・中国 宣化のブドウ栽培の都市農業遺産 ・タンザニア キハンバのアグロフォレストリー など ■日本は、農業文化国である! 日本は、先進国でありながら、伝統的な農業システムが数多く残る国だ。その代表が、「里地里山(さとちさとやま)」である。しかも、国土が狭いために、農村と都市とが近接している。消費者は、生産者の顔を見ようと思えば、見ることができる。これは、世界でも稀有(けう)な環境である。国連の「世界農業遺産」に認定された地域は、日本に5つあるが、それらは小規模農業の有効なモデルとして認められたのだった。TPPの議論は、日本の農業の将来を改めて問い直すための機会ともいえる。いまだ知られざる世界農業遺産は、その進むべき道を示す足がかりとなるに違いない。

著者紹介

武内 和彦 (タケウチ カズヒコ)  
1951年、和歌山県生まれ。国際連合大学(UNU)上級副学長。国際連合事務次長補。東京大学国際高等研究所サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)機構長・教授。国内外に向けて、持続可能な自然共生社会実現に向けたビジョンを提言している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)