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スピンと角運動量 量子の世界の回転運動を理解するために

フロー式物理演習シリーズ 20

出版社名 共立出版
出版年月 2014年2月
ISBNコード 978-4-320-03519-5
4-320-03519-4
税込価格 2,200円
頁数・縦 150P 21cm

商品内容

目次

1 2次元系における軌道角運動量とその量子化
2 3次元系における軌道角運動量とその量子化
3 量子系の対称性と保存量
4 スピン
5 角運動量の合成
6 荷電粒子と電磁場の相互作用

出版社
商品紹介

本書はスピンと角運動量を通じて、回転運動についての生きた知識を応用的観点から具体的に示した演習書。

出版社・メーカーコメント

本書はスピンと角運動量を通じて,回転運動についての生きた知識,すなわち基礎的な理解を深めるだけではなく,応用的観点から重要なことについても読者が納得できる説明を目指した。具体的には以下のような特徴をもつ。1章では2次元系における軌道角運動量とその応用例を示した。2章では,3次元系における角運動量の行列表示,ゆらぎ,実数表現,運動エネルギーが動径方向微分と角運動量により表現できることなどを説明した。3章では,量子系の対称性と保存量について,能動的な見方と受動的な見方を明示し,いずれの方法においても計算方法を説明した。4章では,スピンの相対論的起源を初等的に説明し,パウリ行列の諸性質,テンソル力に言及するだけではなく,スピンの空間回転,密度演算子のブロッホベクトルを用いた表現などを紹介した。5章では,角運動量合成について,クレブシュ・ゴルダン係数とその性質,スピン間相互作用,スピン軌道相互作用とその応用例も紹介した。6章では,磁気モーメント,ラーモア才差運動,磁気共鳴および開放量子系の話題として磁気緩和現象とブロッホ方程式も説明した。

著者紹介

岡本 良治 (オカモト リョウジ)  
1975年九州大学大学院理学研究科博士課程物理学専攻単位取得退学。1976年理学博士。1975年4月‐76年3月日本学術振興会奨励研究員。1978年九州工業大学工学部講師。1980年九州工業大学工学部助教授。1994年九州工業大学工学部教授。2008‐11年九州工業大学大学院工学院教授。2011年定年退職。九州工業大学名誉教授。専門、原子核物理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)