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ゾルゲ事件 覆された神話

平凡社新書 725

出版社名 平凡社
出版年月 2014年3月
ISBNコード 978-4-582-85725-2
4-582-85725-6
税込価格 902円
頁数・縦 254P 18cm

商品内容

要旨

「二〇世紀最大のスパイ事件」ともいわれるゾルゲ事件。そのイメージは戦後、東西冷戦下における情報戦の文脈の中で形作られてきた。それが過去のものになった今、戦前の特高警察、占領期の米軍ウィロビー報告によって定説化した「伊藤律・発覚端緒説」をはじめ、「大きな物語」の構図が様々な形で綻びを見せている。ゾルゲ事件を二重の意味での情報戦として再考し、その真相を探る。

目次

はじめに―ゾルゲ事件とは何か
序章 膨張する情報戦、移動する舞台と配役
第1章 ゾルゲ事件はいかに語られてきたか
第2章 ゾルゲ事件イメージのルネッサンス
第3章 松本清張「革命を売る男・伊藤律」説の崩壊
第4章 川合貞吉はGHQウィロビーのスパイだった―「清里の父」ポール・ラッシュの諜報活動
第5章 検挙はなぜ北林トモ、宮城與徳からだったのか―米国共産党日本人部の二つの顔
第6章 ゾルゲ事件の二重の「始まり」―キーパースン鬼頭銀一

著者紹介

加藤 哲郎 (カトウ テツロウ)  
1947年岩手県生まれ。東京大学法学部卒業、博士(法学)。現在、早稲田大学大学院政治学研究科客員教授、一橋大学名誉教授。専門は政治学、比較政治、現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)