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寺田寅彦 わが師の追想

講談社学術文庫 2265

出版社名 講談社
出版年月 2014年11月
ISBNコード 978-4-06-292265-4
4-06-292265-7
税込価格 1,100円
頁数・縦 333P 15cm

商品内容

要旨

近年再評価が進む文理融合の人・寺田寅彦に、最も間近に接した教え子による追想録。「雪は天から送られた手紙である」の言葉で随筆家としても知られる著者の筆致は、大正から昭和初期の学問の場の闊達な空気と、濃密な師弟関係を細やかに描き出す。漱石の思い出や、晩年に注力した「墨流しの研究」の紹介など、話題は広範囲にわたる。

目次

第1部(寺田寅彦の追想
文化史上の寺田寅彦
指導者としての寅彦先生
実験室の思い出
札幌に於ける寺田先生)
第2部(寅彦夏話
冬彦夜話―漱石先生に関することども
寒月の『首縊りの力学』その他
『光線の圧力』の話
線香花火
電柱と白粉の話
球皮事件
先生を囲る話)
第3部(墨流しの物理的研究
墨並びに硯の物理学的研究
『物理学序説』の後書)

著者紹介

中谷 宇吉郎 (ナカヤ ウキチロウ)  
1900年石川県生まれ。物理学者。東京帝国大学理学部で寺田寅彦に師事し、卒業後は理化学研究所で寺田の助手となる。北海道帝国大学(のちに北海道大学)教授を務め、1962年没。雪の結晶の研究や、人工雪の開発に成果を上げ、随筆家としても知られる。生地の石川県加賀市に「中谷宇吉郎雪の科学館」がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)