• 本

「就活」の社会史 大学は出たけれど…

祥伝社新書 384

出版社名 祥伝社
出版年月 2014年12月
ISBNコード 978-4-396-11384-1
4-396-11384-6
税込価格 990円
頁数・縦 396P 18cm

商品内容

要旨

就職活動を略して「就活」。いまや多くの学生にとって人生最大の難所であるが、この漢字二文字の表現が一般的になったのは、そう古い話ではない。この世界的にも稀な社会制度はどのようにして生まれ、いかに変質し、維持されてきたのか。豊富な事例や発言をもとにその実状を丹念に追ってみると、日本の現代史の一面が見えてきた。

目次

序章 「就活」の表層と深層
1章 昭和恐慌と「大学は出たけれど」
2章 戦後復興と太陽族たちの就職
3章 高度経済成長期の新卒者たち
4章 オイルショックからバブル前夜まで
5章 泡沫とその崩壊
6章 ポストバブルの自分探し
終章 「就活」の未来へ

出版社・メーカーコメント

「就活」は、いつの時代も大変だった…! 出身大学によって給与格差が!? 就職協定が一方的に反故(ほご)に!? 成績や人柄よりも思想をチェック!? 指定校以外は門前払い!? 社内で青田刈り委員会が発足!? 戦前────昭和恐慌(きょうこう)と「大学は出たけれど」 1950年代─戦後復興と太陽族たちの就職 1960年代─高度経済成長期の新卒者たち 1970年代─オイルショックからバブル前夜まで 1980年代─泡沫(バブル)とその崩壊 1990年代〜─ポストバブルの自分探し ■日本の社会を映し出す鏡──「就活」 就職活動を略して「就活」。いまや多くの学生にとって人生最大の難所であるが、この漢字二文字の表現が一般的になったのは、そう古い話ではない。それなら、かつての日本では、大多数の学生がすんなり志望する企業に入社できていたのかといえば、そういうわけでもなかった。日本の学生はいつの時代も、悲喜こもごもの「就活」を繰(く)り返してきたのである。この世界的にも稀(まれ)な社会制度はどのようにして生まれ、いかに変質し、維持されてきたのか。豊富な事例や発言をもとにその実状を丹念に追ってみると、日本の現代史の一面が見えてきた。

著者紹介

難波 功士 (ナンバ コウジ)  
1961年、大阪市生まれ。京都大学文学部卒。東京大学大学院社会学研究科修士課程修了。博報堂勤務を経て、関西学院大学社会学部に転職。2006年より同教授。近現代社会史・メディア文化論で評価が高い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)