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車谷長吉を読む

出版社名 青弓社
出版年月 2014年12月
ISBNコード 978-4-7872-9226-1
4-7872-9226-9
税込価格 2,640円
頁数・縦 249P 20cm

商品内容

要旨

孤高の作家・車谷長吉は、己自身を「愚か者」「阿呆者」と呼ぶ。「文士なんて人間の屑である。ゴミである。」とまで言う。己のなかに「高い自尊心」「強い虚栄心」「深い劣等感」を、すなわち「人間の三悪」を見いださずにはおかないからである。人間の業を、生魑魅を見据えた代表作を徹底的に精読することで、車谷文学の本質を浮き彫りにする。

目次

1 文学の魔(美斗能麻具波比
「どうで死ぬ身の一踊り」(西村賢太)を読む
文学の魔)
2 飾磨(闇の力―「鹽壷の匙」
「吃りの父が歌った軍歌」
飾磨へ行く)
3 贋世捨人(「見る」「見られる」―『赤目四十八瀧心中未遂』
「李陵」(中島敦)を読む
否定現象としての『贋世捨人』)
4 業柱抱き(「騙り」について―「抜髪」
「青梅雨」と「三笠山」
『朽ちた手押し車』(映画)と『忌中』
物、虫、蛇…)

著者紹介

深谷 考 (フカヤ コウ)  
1950年、茨城県結城市生まれ。文筆家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)