• 本

悪意の波紋

集英社文庫 コ16−1

出版社名 集英社
出版年月 2015年3月
ISBNコード 978-4-08-760702-4
4-08-760702-X
税込価格 836円
頁数・縦 342P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • お洒落でスリルあふれる、フレンチの香り漂うミステリー

    かつて無謀な強盗を働き、数十年経った今も追手の影におびえる男。もう一人はかつて激しい恋に落ちたがその恋に破れ、苦しみに苦しんだ末に今は別の意味で元恋人に苦しめられる男。一見別々の物語が交互に綴られていくが、あるとき思いがけない一点で交差する。
    フレンチミステリ独特のおしゃれな雰囲気と緊張感が漂う物語。読み終えて"悪意"とは無邪気なものと思わざるを得ません。そしてとても身近にあって、自分自身を省みたりしました。

    (2015年5月21日)

商品内容

要旨

40年前の100万ドル強奪事件。当時犯行グループの一人だった老人のもとを記者の女性が訪れた。静かな余生も最早これまでか?他方、失恋で傷心中の青年イヴァンは、TVで元恋人が“元カレから届いたラブレター”を面白おかしく曝すのを見てショックを受ける。手紙を奪回すべく、彼女の実家へ赴くが…。因果の連鎖が波紋のように広がる群像劇、その陰に潜む人物とは?フランス推理小説界新星の話題作。

出版社・メーカーコメント

100万ドル強奪事件から40年、記者の情熱が新たな悲劇を呼び起こす。一方その現場に間違えて入った青年は、殺人犯だと疑われ…。全ての真相、その黒幕とは? フレンチ群像ミステリー。(解説/三橋 曉)

著者紹介

コメール,エルヴェ (コメール,エルヴェ)   Comm`ere,Herv´e
1974年、フランスのルーアンに生まれる。大学で文学を学んだ後、昼はバーテンダー、夜は執筆という二重生活を送る。2006年にレンヌに居住し、1作目にあたる『J’attraperai ta mort』(2009年)を出版。2作目の『悪意の波紋』は2011年のマルセイユ推理小説賞などを受賞。2012年からはパリに居を移し、作家活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)